エアバッグ安全性試験で不正の3車種、型式指定を取り消しへ
ダイハツ工業の認証不正問題を巡り、国土交通省は16日、特に悪質な不正を確認した3車種について量産に必要な「型式指定」を取り消す方針を明らかにした。道路運送車両法に基づく最も重い行政処分となる。
取り消しの対象となるのは、エアバッグの安全性試験で不正が確認されたとされている、ダイハツ・グランマックス、同社がOEMを手掛けるトヨタ・タウンエース、マツダ・ボンゴの3車種となっている。
国土交通省による立ち入り検査の結果、対象となる3車種では、衝突試験でエアバッグの作動確認をする際、本来ならセンサーでの検知による作動を確かめる必要があるにもかかわらず、試験車両に対して不正な加工を行いタイマーで作動させていたことなどが確認されている。
国土交通省は23日にダイハツから意見を聞く「聴聞」の手続きを経た上で正式に処分を決定する。