7度のFIAフォーミュラ1世界選手権(F1)チャンピオンであるルイス・ハミルトンが、2025年からフェラーリに移籍することが明らかになった。
ハミルトンはイギリス出身の39歳。2007年にマクラーレンからF1デビューしてルーキーながらタイトル争いを展開すると、翌2008年に同チームでドライバーズタイトルを獲得した。2013年にメルセデスへ加入してからは、2014年から選手権2連覇、2017年から4連覇を果たし、史上最多タイとなる7度のチャンピオンに輝いている。また、F1通算103勝を挙げており、史上最多記録を保持している。
ハミルトンは2023年8月、現在所属しているメルセデスと2025年末までの契約を結んでいた。しかし7度の王者は契約解除オプションを行使。2024年いっぱいでメルセデスを離れ、2025年はフェラーリをドライブすることを決定した。
メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、ハミルトンの移籍に際して「チームとドライバーの組み合わせという点では、ルイスと我々の関係はこのスポーツで最も成功したものになった」とコメント。
「ルイスはメルセデスのモータースポーツの歴史において常に重要な存在であり、それは私たちが誇りを持って振り返ることができるものだ。ルイスはメルセデスのモータースポーツの歴史において、常に重要な役割を担っている。しかし、われわれのパートナーシップはいつかは自然なかたちで終わりを迎えるだろうと思っていたし、その日が今やってきた。私たちはルイスが新たな挑戦を求める決断をしたことを受け入れており、将来へのチャンスは考えるだけでもわくわくするものだ。しかし、今はまだ1シーズン残っており、力強い2024年を実現するためにレースに集中する」
ハミルトンもチームを通じて次のように述べている。
「僕はこのチームで素晴らしい11年間を過ごすことができた。メルセデスは13歳のときから僕の人生の一部だった。僕が成長した場所だから、去る決断を下すのはこれまでで最も難しい決断のひとつだった。でも、この一歩を踏み出すにはちょうどいい時期だし、新たな挑戦ができることに興奮している。メルセデス・ファミリーの素晴らしいサポート、特にトトの友情とリーダーシップには一生感謝し、一緒に最高のかたちで締めくくりたい。今シーズン、最高のパフォーマンスを発揮し、シルバーアローズでの最後の一年を忘れられないものにすることに100%全力を尽くすよ」
一方、フェラーリは今年1月25日に、26歳のシャルル・ルクレールとの契約を延長。契約は複数年にわたるとされており、2025年のフェラーリはルクレールとハミルトンのコンビで戦うことになる。