FIAフォーミュラ1世界選手権(F1)に参戦するビザ・キャッシュアップRB F1チームは2月8日、ラスベガスでシーズンローンチイベントを実施。2024年シーズンに投入する新型マシン「VCARB 01」を公開した。
このチームは2023年までアルファタウリとして参戦していた。今年1月にレッドブルF1とビザがグローバルパートナーとして複数年契約に合意したことにともない、2024年シーズンに向けてチーム名がビザ・キャッシュアップRB F1チームへと変更された。
この度発表されたVCARB 01も2023年のアルファタウリ「AT04」から大幅にカラーリングが改められている。アルファタウリ時代は白と濃いネイビーが特徴だったが、2024年のリバリーはアルファタウリより前のトロロッソ時代を彷彿とさせるブルーが基調とされた。
アルファタウリとしての最終年となった2023年は、日本人ドライバーの角田裕毅とニック・デ・フリースというラインアップでエントリーした。しかし、AT04は戦闘力に欠け、シーズン前半での入賞は角田による2回のみにとどまり、コンストラクターズランキングも最下位に沈んだ。
しかし、後半戦はアップデートによりパフォーマンスが向上。最終的に角田は17ポイントを稼いでドライバーズランキング14位に食い込んだほか、シーズン途中で放出となったデ・フリースに代わり起用されたベテラン、ダニエル・リカルドは6ポイントでランキング17位、リカルドが負傷で離脱した際の代役を務めたリアム・ローソンも2ポイントを獲得。結果、チームはコンストラクターズランキング8位で2023年シーズンを終えた。
ビザ・キャッシュアップRBは2024年、昨季から引き続き角田とリカルドをレギュラードライバーとして起用する。その一方で、長年このチームを率いてきたフランツ・トストが昨季限りで勇退したことにともない、フェラーリでスポーティング・ディレクターを務めたローラン・メキースが新たにチーム代表に就任している。