ダイハツが経営体制を刷新! 3月1日付で新社長にトヨタ・中南米本部長の井上雅宏氏が就任

ダイハツは2月13日、親会社であるトヨタと共同で記者会見を開き、3月1日付の取締役人事の決定を発表した。今後は新たな体制のもと、このたびの不正認証問題の再発防止策の徹底と、今後の再生に向けた取り組みを進めていく。トヨタは新生ダイハツを引き続きサポートする。

「お客様に寄り添い、暮らしを豊かにする『小型車を中心としたモビリティカンパニー』という原点に立ち返り、新たな会社に生まれ変わる覚悟で取り組む」

ダイハツはこのたびの発表に際して、以下のコメントを発表。
「このたびの認証不正問題では、お客様をはじめ、仕入先・販売店、工場のある地域など、多くのステークホルダーの皆様に多大なご迷惑・ご心配をおかけしておりますことを、改めて深くお詫び申し上げます。また、12月20日の公表以降、ダイハツ国内全工場の稼働を停止しておりましたが、昨日より一部車両の生産、出荷を再開することができました。再開に向けて、温かいお声を寄せていただいたお客様をはじめ、仕入先の皆様など、ご尽力いただいた関係する皆様に心より感謝申し上げます」

3月1日付でダイハツの代表取締役社長に就任する井上雅宏氏

新しい経営体制では、代表取締役社長にトヨタの中南米本部・本部長の井上雅宏氏が、副社長にレクサスインターナショナルの桑田正規氏が、そして取締役(非常勤)としてトヨタの柳恵子氏が就任。これに伴い、松林淳会長および奥平宗一郎社長は退任する。

取締役の新任予定

2024年3月1日付。敬称略

両社は以下のように述べている。
「ダイハツの変革・再生に向けては、お客様に寄り添い、暮らしを豊かにする『小型車を中心としたモビリティカンパニー』という原点に立ち返り、新たな会社に生まれ変わる覚悟で取り組まなければならないと考えております。
 また、今回の認証不正の根本は身の丈を越えた負荷を現場に強いたことがあると考えております。ダイハツの立て直しにあたっては、経営が現場に降りていき、丁寧に現場の声を聞き、現場に主権を取り戻す経営をできる体制が必要だと考え、適材適所の観点から、検討・決定いたしました。
 今後、新しい体制で、ダイハツ社内やステークホルダーの皆様と対話を重ねながら、今後のダイハツの事業の具体的な姿や、それを推進していく本部長以下の体制について検討・判断してまいります。
 そのうえで、新年度に新生ダイハツの体制・経営方針を説明する機会を設けたいと考えております」

取締役の退任等

2024年3月1日付。敬称略

なお、ダイハツは一連の認証不正問題を踏まえ、Commercial Japan Partnership Technologies 株式会社(CJPT)に対して脱退の申し入れを行い、承認された。

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