FIAフォーミュラ1世界選手権(F1)するフェラーリは2月13日、イタリアのフィオラノで発表会を実施。2024年シーズンに投入する新型マシン「SF-24」を公開した。
この度お披露目された「SF-24」は、2023年シーズン終盤にドライバーふたりが得たポジティブなフィーリングが開発の出発点。車両の動きを予測しやすく、ドライバビリティに優れたマシンになることを目指すとともに、搭載される自社製パワーユニットのポテンシャルを最大限に引き出し、ドライバーの技術と融合させることが目標とされたという。
カラーリングは伝統の赤をベースに、ブランドのセカンドカラーである黄と昨年のラスベガスGPで好評を博した白をストライプとして組み合わせている。これはモデナとのつながりを示すと同時に、昨年から参戦している世界耐久選手権(WEC)での活動を意識したものだ。
昨季のF1ではレッドブルが22戦21勝という支配的な強さでダブルタイトルを獲得したが、フェラーリは安定して上位を争う競争力を見せ、第16戦シンガポールGPではカルロス・サインツがポール・トゥ・ウィンを果たし、レッドブルの連勝を止める“金星”を挙げた。
最終的にコンストラクターズランキングで3位を獲得、ドライバーズランキングではシャルル・ルクレールがルクレールが5位、サインツが7位という成績でシーズンを終えた。
フェラーリは2024年シーズンも、ルクレールとサインツをレギュラードライバーとして起用する。しかし既報のとおり、2025年に7度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンがメルセデスから移籍してくるため、現行のラインアップで戦うのは2024年が最後となる。