FIAフォーミュラ1世界選手権に参戦しているマクラーレンF1チームが2月14日、2024年シーズンに投入する「MCL38」を公開した。
2023年のマクラーレンはシーズン序盤は苦戦を強いられた。しかし、アップデートにより中盤からパフォーマンスが向上すると、エースのランド・ノリスが第11戦イギリスGPでシーズン初表彰台を獲得したほか、第18戦カタールGPではスプリントでルーキーのオスカー・ピアストリがトップチェッカーを受けるなど活躍。最終的にチームはコンストラクターズランキングで4位となり、ドライバーズランキングではノリスが6位、ピアストリが9位という成績を収めた。
マクラーレンは2024年に向けて、1月の時点でカラーリングを公開。昨年と同様、パパイアオレンジと黒が基調となることを明かしていた。そして2月14日、新型マシンであるMCL38をお披露目。昨季からの変更点は多岐にわたるものの、この度発表されたマシンはローンチスペックであり、シーズン中のアップデートを睨んだ作業はすでに進行中であるという。
マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレア・ステラは「MCL38を発表するとともに、初めてコースで目にすることができ、チームは興奮している」とコメント。
「今年に向けては、昨シーズンの勢いをさらに加速させたいと考えているが、どのチームも2024年型マシンで進歩を遂げ、競争力を見出しているという現実的な認識を持っている。われわれはインフラ、人材、文化の観点からすべてを整えたので、引き続き前進し、グリッドの前方に戻るための作業を積み重ねていく」
「バーレーンのプレシーズンテストでMCL38のペースアップを図るなど、開幕までにやるべきことはたくさんある。チームは冬の間に良い仕事をしてきたので、すぐに走り出すことができると確信しているが、シーズンが始まる前に重要な課題があることもわかっている。クルマには多くの革新が施されているが、取り組みたかった領域すべてがローンチ仕様のクルマに反映されているわけではない。これらの領域は、すでに進行しているシーズン中の開発の焦点となる」
マクラーレンは2024年シーズンもノリスとピアストリのコンビを継続。また、リザーブドライバーはトヨタからFIA世界耐久選手権(WEC)にも参戦する平川亮が務める。