「キャデラックVシリーズ.Rのテクノロジー、革新性、耐久性をアピールするとともに、レースチームの卓越した能力と決意を示したい」(グローバル・キャデラックのジョン・ロス氏)
キャデラック・レーシングは2年連続で、イベント主催者であるACO(フランス西部自動車クラブ)からクラシック耐久レースへの3台のエントリーを承認されている。昨年、キャデラック・レーシングはFIA世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに初参戦し、「Vシリーズ.R/2号車」が表彰台を獲得し、「Vシリーズ.R/3号車」はサルト・サーキットで4位入賞。そしてウェーレン・キャデラックの「Vシリーズ.R/311号車」はクラス10位と大健闘した。
グローバル・キャデラックのバイスプレジデントであるジョン・ロス氏は、このようにコメントしている。
「キャデラック・レーシングが再びル・マン24時間レースに参戦し、3台のマシンでハイパーカークラスの総合優勝を争うことを大変うれしく思っています。2023年にこの歴史的な耐久レースで初の表彰台を獲得した後、私たちはこの成功をさらに発展させ、『キャデラックVシリーズ.R』のテクノロジー、革新性、耐久性をアピールするとともに、レースチームの卓越した能力と決意を示したいと考えています」
キャデラック・レーシングの強力な陣営には、サルト・サーキットで5回の総合優勝とクラス優勝、12回のインディカー・チャンピオンシップ、2回のIMSAプロトタイプ・タイトルといった、モータースポーツ界で数々の栄冠を手にしてきたドライバーたちが名を連ねている。
Vシリーズ.R/2号車
WECへのフルシーズン参戦により自動エントリーとなった。ドライバーはアール・バンバー選手、アレックス・リン選手、アレックス・パロウ選手。
Vシリーズ.R/3号車
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のグランド・ツーリング・プロトタイプ(GTP)クラスに、01号車としてフル参戦する。ドライバーは、セバスチャン・ブルデー選手、レンゲル・ファン・デル・ザンデ選手、スコット・ディクソン選手。
Vシリーズ.R/311号車(ウェーレン・キャデラック)
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスにシーズンを通して31号車として出走する。IMSA GTPチャンピオンに君臨するピポ・デラーニ選手とジャック・エイトケン選手に加え、コ・ドライバーは今後決定する予定。
キャデラック・デザイン、キャデラック・レーシング、シャシー・コンストラクターのダラーラ社が共同開発した「Vシリーズ.R」は、2022年6月に発表した「プロジェクトGTPハイパーカー」のデザインに基づいて開発された。このレースカーには、縦型ライトやフローティングブレードなど、キャデラックの特徴的なデザイン要素が盛り込まれており、米ミシガン州ポンティアックを拠点とするGMのパフォーマンス&レーシング推進チームが開発した、専用設計のキャデラック5.5ℓV型8気筒DOHCエンジンを搭載しているのが特徴だ。