日本でもブームが来る!?中古ハイエースをカットした個性派トレーラーは200万円台から!

日本では馴染が薄いが、ジャパンキャンピングカーショーの会場ではキャンピングトレーラーが密かに注目集めている。年々トレーラーの展示台数が増えており、新たに市場に参入するビルダーも少なくない。今年も大小様々なトレーラーが飾られたが、その中の注目モデル2台を紹介しよう。

TEXT&PHOTO:山崎友貴(YAMAZAKI Tomotaka)

近年、人気が高まっているキャンピングトレーラーに注目!

密かに人気が高まりつつあるキャンピングトレーラー。メリットも多いのだが駐車場の確保や運転テクニックなどがネック。

日本ではまだキャンピングトレーラーの市民権は確立されているとは言い難いが、それでも定置使用も含めて徐々に市場が拡大している感がある。昨今は住宅の建築費用が高騰している影響もあり、トレーラーホームといったカテゴリーも注目集めている。

キャンピングトレーラーの魅力は、自走式キャピングカーと違ってメインテナンスが必要ないこと。もちろん清掃は必要だが、ほぼ買いっぱなしでいい。ただし、ランニングコストはかかる。定置使用でなければ自動車税が約1万円ほどかかるし、当然ながら自賠責保険、車検(2年おき)も必要になる。

それでも、自走式に比べれば動産としての価値が減らないし、ヘッド車を日常生活で普通に使うことができる。加えて、キャブコンなどに比べると居住空間が広く、しかも安価なのである。難の部分と言えば、運転に独特な技術を要することと、駐車場所の確保であろう。

ジャパンキャンピングカーショーの会場でも、年々トレーラーの展示台数が増えており、新たに市場に参入するビルダーも少なくない。今年も、大小様々なトレーラーが飾られたが、中でも2台のモデルに注目が集まった。

男心をギュッと掴む造形美!「ソレックス・トレーラーハウス」のお値段は1884万円なり

両備ホールディングス「ソレックス・トレーラーハウス」

そのひとつが、両備ホールディングスが販売する「ソレックス・トレーラーハウス」だ。一見すると「エアストリーム」のような外観だが、その形状や造りには寸部の隙もない。外殻には成型が難しいアルミ材を使ってるというが、大胆なオーバル形状を採用しているのにも関わらず、どこにもシワひとつないのである。

車体は航空機製造を行っている「テックササキ」が手掛ける。成型が難しいアルミ製で大胆なオーバル形状を採用。
その形状や造りには寸部の隙もなく、高度な技術に感嘆する。

木目調のインテリアも素晴らしい。どこを見てもチリが合っており、素晴らしくエッジが立っている。それでいて、所々に曲線加工がされており、これもまた何の狂いもない造形となっているのである。

内装を手掛けるのは「オンド」という大工集団。

これほどモノを一体どこが製造しているのかといぶかしんでいたら、車体を造っているのは航空機製造を行っているテックササキという企業だという。納得である。そして、車内はオンドという大工集団が手がけている。これもまた、納得だ。

木目調のインテリアは所々に曲線を用いて、制度の高い加工が施されている。

日本のもの作りは、昨今水を差されがちだが、このトレーラーを見ると高度な技術に感嘆する。だが、お値段も感嘆ものだ。1884万円なり。車内で生活できる人数が2名くらいと考えれば、トレーラーハウスとしては少々高額だ。だが、この男心をギュッと掴む造形と質感を考えれば、むげに高いとは言えない。

車内で生活できる人数は2名くらいを想定。

同社スタッフによれば、個人向けというよりは企業向けを考えているようだが、コンドミニアムなどに使うとしても担当者はソロバンをはじいてしまうかもしれない。1500万円以下で購入できるようになれば、個人で購入するユーザーもいると思うだが…。

曲線に添わせた間接照明が美しい。

中古ハイエースをカットして製作!「Cab2(キャブキャブ)」

「Cab2(キャブキャブ)」はカーショップスリーセブンなど3社で共同開発。

注目モデル2代目は、「Cab2(キャブキャブ)」だ。初め、この車両を後ろから見たため、ただのハイエースのバンコンかと見逃すところだった。しかし、開いているリアゲートから中を見ると、ほとんど装備がない。なんだ、このクルマは…と思いつつ前に回り込むと、なんと牽引装置が付いているではないか。

リヤビューは、まさにハイエースそのもの。

実はこのトレーラー、ハイエースの中古車両をカットして造ったもので、フロント側をFRPで新たにこしらえているという。車内は紙由来の材料を使って軽量化を図っており、あくまでも普通免許で牽引できる車重750 kg以下に抑えるのが目標だという。

タマ数豊富な中古のハイエースをベースにしているため、供給不足になることは少なそうだ。

この車両は、トレーラー販売でお馴染みのカーショップスリーセブンなど3社で共同開発したものだが、トレーラーは店頭在庫がなければ購入できないという事情を鑑み、中古のハイエースを使って安価にいつでも購入できることを主眼にしている。価格は200万円程度を考えており、車内は基本的にはスケルトンだという。これもユーザーに自由に使ってほしいという意図らしい。

車内は基本的にはスケルトンで販売されるため、ユーザーの好みに応じて自由な空間が設計できそうだ。

ただ、昨今は200万円台で購入できるトレーラーがかなり出ており、トランスポーター用から装備をインストールした車中泊用まで多様だ。見た目がハイエースという所はアドバンテージだが、果たしてコストパフォーマンスをユーザーがどう考えるかだろう。

ただし、まだこれが完成形というわけではなく、ショーの来場者などから意見を聞いた上で今後の動向を決めるようなので、最終形がどのようになるかが楽しみである。

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著者プロフィール

山崎友貴 近影

山崎友貴

SUV生活研究家、フリーエディター。スキー専門誌、四輪駆動車誌編集部を経て独立し、多ジャンルの雑誌・書…