北米市場向けのアリアは、2種類のバッテリーサイズ、前輪駆動またはデュアルモーター式全輪駆動「e-4ORCE」、充実した装備の5つのグレードがラインナップされている。EPA(米国環境保護局)推定航続距離は最大586km(編集部換算)、高速道路でのハンズオフ運転が可能なプロパイロット・アシスト2.0も一部グレードに搭載されている。
モデルには、63kWhのスタンダードレンジバッテリー(アリヤ・エンゲージ専用)または87kWhのロングレンジバッテリーが装備され、最高出力214PS/389PSを発揮する。全輪駆動システムe-4ORCEは、フロントとリアのトルク配分を継続的に最適化し、4輪それぞれに独立したブレーキ制御を適用することで、各輪が発生させるコーナリングフォースを最大化させている。
また、日産は、テスラ社との合意により、今年後半にアリヤ用の北米充電規格(NACS)アダプターを発売することで、ドライバーの充電に関する選択肢を増やしている。これにより、対応するテスラ・スーパーチャージャーのNACSプラグに車両の充電ポートを接続できるようになり、ドライバーが利用できる急速充電ロケーションの数が飛躍的に増加する。2025年型モデルから、日産は北米およびカナダ市場向けアリアにNACSポートを搭載したEVの提供を開始することを併せて発表している。