初代となる現行型T-Rocは、ブランド第4のSUVとして2017年に発売。2020年7月には日本市場にも導入、ドイツでは「過去数年間で最も売れているSUV」に成長している。
ヨーロッパ北部で捉えたプロトタイプは、一見ヌードにみえるが、よく見るとコンポーネントをお得意のデカール(ステッカー)で隠している。フロントエンドでは、グリルやヘッドライト、下部インテークも巧妙なデカールだ。唯一わかる現行型との違いは、ボンネットフードの開閉ラインがグリルやヘッドライトに接続されておらず、コンパクトなっている。同グループのアウディも同じ手法を取っており、ノーズが低くスポーティに見える。
側面を見ると、ホイールアーチデザインは継承されているが、ベルトラインに沿って配置されていたキャラクターラインは削除されシンプルになっている。最大の注目は後部で、現行型よりリヤウィンドウが寝かされ、クーペクロスオーバーSUVのような印象を与えている。
パワートレーンは、最高出力116ps、および150psを発揮する1.5Lマイルドハイブリッドエンジン、最高出力272psを発揮する1.5Lガソリンターボ+電気モーターのPHEVなどのラインアップが予想される。
T-Roc次期型のワールドプレミアは2025年内で、同ブランドがこれまでに生産した最後のICE搭載モデルになる可能性が高く、日本導入も濃厚だ。