フィンランド北部で捉えたプロトタイプは、ほぼフルヌード状態だが、1月に目撃した開発車両と異なっている箇所が見られる。
前回は、気流と風の抵抗を制御するため、縦基調のアクティブスラットを装備したコーナーエアインテークを装備していたが、今回はそれが削除され、2本の水平スラットを配置、よりクリーンでスポーティなデザインとなっている。
またリヤセクションでも、エキゾーストパイプが中央付近から外側に再配置されているほか、スリムになったLEDテールライトも確認できる。このプロトタイプの正体は不明で、オプションになるのか、セレクト可能なデザインなのか、はたまたスポーツデザインパッケージ、あるいは「T」のようなスペシャルモデルなのか謎だ。
キャビン内では、伝統のアナログのタコメーターから、フルデジタル化されたインストルメントクラスターや、インフォテイメントディスプレイが搭載されることがわかっている。
そしてハイライトとなるのが、その心臓部だ。911はもともとベースモデルでは自然吸気を採用していたが、CO₂削減などの理由から991世代の後期型以降ターボチャージャー付きに変更されている。しかし992.2世代では、自然吸気4.0L水平対向6気筒エンジンが搭載される可能性があるという。
また992.2世代では、いくつかの上位モデルが電動化される可能性がありそうだが、911は見送られると思われ、ワールドプレミアは、今後数カ月以内になりそうだ。