2025年大阪・関西万博用の機体のほか、販売用の機体が順次製造される予定
スズキとSkyDriveは、SkyDriveの子会社である株式会社Sky Worksを通じて、スズキグループが静岡県磐田市に保有する工場における「SKYDRIVE(SD-05型)」の製造について、昨年10月に製造協力契約を締結し、製造開始に向けて協力してきた。
3月6日には、Sky Worksの従業員全員のほか、SkyDriveの福澤知浩CEO、スズキの鈴木俊宏を含む関係者が出席し、工場の安全稼働を祈願する鋲打ち式が執り行われた。
同工場では、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)用の機体のほか、販売用の機体が順次製造される予定だ。
SKYDRIVE(SD-05型)は、「電動」「垂直離着陸」といった特徴を備えたコンパクトな航空機。機体は、鳥や動物のストリームラインを研究して設計された先進的な空力形状で、飛行をより安定させるために水平と垂直の尾翼を設置している。機体上部には、12基のモーターとプロペラが配置されており、SkyDrive社がこれまでの機体開発プロセスで行った1000回以上の飛行テストにて培った制御技術により、安定した飛行を実現する。最大航続距離は約10km、最高巡航速度は100km/hで移動できるように設計されている。
なお、この機体は、日本で初めて国交省の型式証明取得を目指しており、事業開始の皮切りとして、前述の2025年大阪・関西万博における空飛ぶクルマの飛行実現を目指している。