現在A5ファミリーは「クーペ」「カブリオレ」「スポーツバック」のラインナップで構成されているが、次世代型では、ワゴンの「アバント」が初めて導入される。これは、アウディのネーミング戦略の変更の一環として、現行のRS4アバントに代わるものとなるからだ。
というのも、アウディの新戦略では内燃エンジン搭載モデルには奇数番号が付けられ、電気モデルには偶数番号が割り振られる。つまり次期A4は電気自動車になるということだ。
フィンランド山中で捉えたプロトタイプはカモフラージュの多くが落とされ、最終デザインが見えてきた。特に注目は、巨大オーバーフェンダーのサイズだろう。フロントアーチのすぐ後ろには、スリムなエアベント用のスペースを作ることが出来、リヤアーチもプレースホルダーながらサイズは量産型とみていいだろう。
フロントエンドでは、グリルメッシュの迷彩が外され、ダブルダイヤモンドパターンが出現、LEDセグメントが個別に光、さまざまなパターンやメッセージを表示できるアウディの最新マトリックスLEDヘッドライトも見える。
側面では、フラッシュドアハンドル、新デザインのトリプル5スポーク鍛造アロイホイール、巨大なクロスドリルブレーキローターが確認でき、リヤエンドでは、内燃機関エンジン搭載を証明するデュアルエキゾーストパイプがインストールされている。またフロントウィンドウに電圧注意のイエローステッカーが貼られていることからも、電気モーターを積んでいることは間違いない。
ただしハイブリッド化するといっても、ライバルのメルセデスAMG C 63のように直列4気筒にダウンサイジングするわけではなく、2.9リットルV型6気筒を維持すると予想される。ハイブリッドアシストにより現在の最高出力450psを大幅に超えてくる可能性がありそうだが、果たしてAMGの680psにどこまで迫るのか注目される。
RS5アバントのワールドプレミアは2025年内と予想されている。