初代となる現行型オロチは2015年に南米市場向けとして発売されており、これが10年目の初フルモデルチェンジで、新型ダスターをベースとする可能性が高い。
オロチはルーマニアを拠点とするルノー傘下のダチアが製造、ルノーが販売を手掛けるモデルだ。ダチア「ダスターSUV」のルノー版であり、「ルノー・ダスターSUV」のピックアップトラックバージョンである。アーキテクチャーには、日産「Bプラットフォーム」をベースとした「B0」を採用している。
次期型は、ダチアと大きく差別化されるフロントエンドが特徴となる。そこには、Y字型LEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライトを装備、ワイドなグリルには、「RENAUTL」のプラーク(バッジ)が配置されている。
側面では、Cピラーにマウントされた後部ドアノブが見てとれるほか、厚めのサイドシルが装着されている。荷台は、いすゞ・Vクロスやトヨタ・ハイラックスなど、全長5.2メートルから5.4mの実用性の高いピックアップとは異なり、オロチは全長4.7mのため非常にコンパクトだ。
後部にはY字LEDテールライトを備え、黒いガーニッシュで接続。やはりピックアップトラックとは思えないスポーティーなデザインだ。
パワートレインは、1.6Lガソリンエンジンと2.0Lガソリンエンジンを搭載、マイルドハイブリッドと組み合わされ電動化されると予想される。
日本でのピックアップ市場では、三菱トライトンが復活するなど活気をみせているが、こんなオシャレなオロチなら日本市場でも十分対応できるレベルと言えそうだ。