ヤマハが日清紡と提携! 航行支援アプリ「JM-Safety」で、つながる安心感を提供

ヤマハ発動機は3月19日、「ヤマハマリンクラブ・シースタイル(Sea-Style)」において、レンタルボート利用者の安心感向上、管理マリーナの業務効率改善などを目的に、日清紡ホールディングスと提携すると発表した。

レンタルボート利用者は、あらかじめ自身のスマートフォンに「JM-Safety」をインストールし、利用マリーナでアプリから二次元バーコードを読み取ることにより、利用海域の特徴や自船の位置情報などを画面上で確認できる

レンタルボート利用者は手元のスマートフォンで海域の情報を確認できる

今回の両社の提携では、日清紡が開発した航行支援アプリ「JM-Safety(ジェイマリン・セーフティ)」(無料)を活用し、シースタイルの運営に合わせたシステムを構築。レンタルボート利用者は、あらかじめ自身のスマートフォンに「JM-Safety」をインストールし、利用マリーナでアプリから二次元バーコードを読み取ることにより、利用海域の特徴や自船の位置情報などを画面上で確認できる。

管理マリーナはパソコン上で所属するレンタル艇の位置や状態をリアルタイムで確認できる

一方、管理マリーナでは、所属するレンタル船の位置情報を陸上で把握することができるとともに、双方向のコミュニケーションが可能になる。これにより、マリーナでは、万一の緊急対応や帰港受け入れなどに対して、適時に準備することができ、業務効率の改善につながる。

「JM-Safety」は、今年5月より一部のシースタイル加盟マリーナにおいて運用を開始する。以降、全国各地に順次導入し、会員がより安心して、快適にボートが利用できる環境整備を目指す。

●「JM-Safety」マリーナ向けサービスについて
「JM-Safety」は海難事故の撲滅を目的として日清紡が開発・運用する、スマートフォンを活用した航行支援アプリとウェブアプリケーションを用いた航行管理ツールで構成される航行支援サービス。
今回、マリーナ施設運営の効率化と安全航行を支援するために「ジオフェンス機能」を強化。同機能ではマリーナが持つ管理ツールであらかじめエリア登録しておくと、「JM-Safety」の地図上にエリア固有の情報を表示させることが可能だ。クルージングや釣りスポットなどの情報共有をはじめ、浅瀬や定置網など進入禁止エリアの設定もでき、万一、利用者の船が進入禁止エリアに侵入した場合、利用者とマリーナ双方にアラームが通知される。また利用者が寄港する際に、あらかじめ設定したラインを越えると自動でマリーナ側に通知され、効率よく帰港準備をすることができる。

●「ヤマハマリンクラブ・シースタイル」について
ヤマハマリンクラブ・シースタイルは、全国約140カ所のホームマリーナで、ボートや水上オートバイをレンタルできる会員制のマリンクラブ。ボート免許がなくても利用できるチャータープランなどメニューを充実させ、現在、会員数は約3万名(2023年12月時点)となっている。
同クラブでは、今回の「JM-Safety」サービスの構築・導入のほか、利用前の安全レクチャーの実施、ルールの周知などを各加盟店で実施、また、操船術が学べるマリン塾を開催するなど、会員が安心してボートを利用できる環境作りに努めている。

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部