2023年10月には、皆既日食からインスピレーションを受けたというゴーストのスペシャルモデル、「ブラック・バッジ・ゴースト・エクリプシス・プライベート・コレクション」を発売。さらに2024年3月12日には、世界限定120台の「ゴースト・プリズム」を発表するなどスペシャルモデルに力を入れているが、すでにフェイスリフトの開発に着手しているようだ。
現在ロールスロイスは、「レイス」(2013年〜)、「ドーン」(2015年〜)、「ファントムVIII』」2018年〜)、「カリナン」(2018年〜)、「スペクター」(2023年〜)とラインナップしているが、初代ゴーストは2009年から販売しており、現在販売されているモデルの中ではブランド最古のモデルとなっている。2代目となる現行型ゴーストは、2021年から販売されており、これが初の大幅改良となる。
これまでロールスロイスは改良新型で大きな変更はなされないとしてきたが、このところ他モデルでも攻めたデザイン変更がみられ、ゴーストでもフルモデルチェンジ級のデザイン変更が予想される。
雪深いヨーロッパ北部にあるBMWのテスト施設のすぐ側で捉えたプロトタイプは、カモフラージュも薄く、変更箇所が確認できる。
フロントエンドでは、イルミネイテッド・グリルに向かって先細りになったヘッドライトを装備、内部LEDデイタイムランニングライトも新設計されている様子が伺える。またバンパーはでは、よりシンプルな下部ワイドインテークと、現行モデルに見られた水平方向のクロームアクセントの削除を特徴としている。また改良されたADAS用センサーが中央に見える。
側面では観音開きドアが維持されているほか、キャラクターラインも同じようだ。後部ではLEDテールライトのグラフィックをアップデート、内部に2つの垂直スリットが追加されていることがわかる。
そのほか、改良新型では、ボディカラーや、アロイホイールの新オプションも設定されるという。
インテリアは現在のレイアウトが継承される可能性が高い。現行型パワートレインは、最高出力571psを発揮する6.75L V型12気筒ツインターボガソリンエンジンを搭載。最高出力600psを発揮する高性能「ブラックバッジ」バージョンも改良されるが、さらなるパワーアップが噂されており、それに従えばベースモデルのスペック向上も期待出来るかもしれない。
ロールスロイスブランド最古で、最新となるゴーストの改良新型のデビューは2025年と予想される。