アウディはラインナップを若返らせる計画の一環として、2024年と2025年に「A5」「Q5」、「A6 e-tron」を含む20台以上の新型モデルを導入するとしていて、まず今夏に電動モデル「A6 e-tron」が登場する。そして今年下半期には「新しいプレミアム・プラットフォーム・コンバスション(PPC)の最初のモデル」とされる、新設計された「A5」と「Q5」を導入する予定だ。
同ブランドの最高経営責任者(CEO)である、ゲルノート・デルナー氏は、「当社の画期的な電気自動車に焦点が当てられる」としながらも、「まったく新世代の内燃エンジンモデルとプラグインハイブリッドによって、今後数年間に向けてブランドを確固たる地位に置くつもりだ」と述べた。だが、同氏は「自動車の将来が電気であることに疑いの余地はない」と付けくわえるなど、内燃エンジンとエレクトリックモデルの両立を実現する考えがみられる。
また、米国市場において、「電気自動車の普及が鈍化しているが、2023年に納入される電気自動車が50%増加することで、電気モビリティへの道が確証される」と強い姿勢を見せた。
注目の電動「A6 e-tron」では、基盤にポルシェ「マカン」らと共有する「PPE」プラットフォームを採用、パワートレインは、100kWhのバッテリーパックと最高出力380psを発生するデュアルモーター全輪駆動システムを搭載する予定で、WLTP 航続距離は373マイル(600 km)と噂されている。
また主力「A4」後継モデルとして視線を集める新生「A5」では、縦置き内燃エンジンを搭載した車両用の、PPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバスション)と呼ばれる新しいプラットフォームを採用。注目のプラグインハイブリッドは、2.0 TFSIエンジンや、デュアルクラッチギアボックスと一体設計された電気モーターと組み合わせて作動し、EV走行は約100kmとされる。
アウディは、今後の新型モデルに対し、ICE搭載モデルに奇数番号を、ピュアエレクトリックには偶数番号を与えるなど移大掛かりな整理が始まるなど、ブランド史上激動の2年間となりそうだ。