前後録画は当たり前!360度カメラで左右も記録!夜でも鮮明な高画質? データはクラウド保存?最新ドライブレコーダー事情【CarGoodsMagazine】

Cellstar『リヤ専用ドライブレコーダー CS-24FB(実勢価格:2万9800円前後/税込)』は、すでにドラレコを装着している人に向けた追加のためのアレンジ機種。
ドラレコがデジタルガジェット好きのアイテムから、一般のドライバーへと普及しはじめたのは5〜6年前あたり。それ以前のモデルは、あくまでも記録しているだけであって、画質なども今とは比べ物にならないほど粗く、クルマの輪郭が判別できるギリギリ程度のものが主流であった。その後は数多くのメーカーが様々なチャレンジングなモデルをリリースしはじめ、画質の向上や様々な付加機能を盛り込みはじめる成長期へと突入。各社が競うようにドラレコを進化させていったのだ。その結果、現在のスタンダードと呼ばれるスペックの礎を築き、過剰な機能を淘汰しながらより洗練されたモデルへと発展している。

最新技術で機能強化し洗練した進化を果たす

そんなドラレコの現在は、より安心感を高めるための機能強化が図られているのが特徴。画質に関しては前走車や後続車のナンバープレートが読み取れることを基本に、さらに夜間の撮影能力などにも注力している。特にイメージセンサーの能力に頼るしかない撮影能力に関しては、より高性能なセンサーを搭載することでカバー。こうした記録画質の向上は、ドラレコ協議会が推奨する「10メートルの距離でナンバープレートの数字が読み取れる」という基準を元に発展し、現在ではスタンダードモデルでもこの基準をクリアしているものがほとんどになっている。

Carmate『ダクションD DC2000R(実勢価格:3万4800円前後/税込)』
460万画素&ナイトプロ5Mの超高精細画像が特徴。ドラレコ協議会が推奨する「10メートルの距離でナンバープレートの数字が読み取れる」という性能を軽くクリアしている。

また、当初は前方だけに特化していた記録能力は、今では後方や左右方向などへのカバー力も高められている。事故が起こりやすい左右方向を記録するための3カメラモデルも選択できるようになっているのだ。

Yupiteru『marumie Y-3100(実勢価格:4万7080円/税込)』
リヤ側から撮影するカメラを組み合わせ、顔を写さず左右方向のカバー力を高めるモデル。加え駐車監視機能をさらに充実することで、より安心感を高めているのが特徴。

夜間撮影能力や画像認識技術の向上に注目

安心感の方向はこうした画質やカバー力といった撮影能力だけでなく、駐車監視モードや後方接近警告といった他車からの被害を記録することにも向けられている。特に後方接近警告は煽り運転被害が問題になったことで採用された機能のひとつで、後続車が一定の距離まで近づいたら自動的に記録するというもの。この機能には最新の画像認識技術が利用されるため、ここ数年の技術の進歩によって実装されるようになった進化のポイントでもある。

COMTEC『ZDR055(実勢価格:3万2000円前後/税込)』
STARVIS 2を搭載し夜間や明暗差のあるシチュエーションでの機能を強化。HDRなど補正機能も搭載するためナンバーもしっかりと記録できる。

クラウドに自動アップロードするみまもり機能も充実

また高齢者の事故が多発している時勢に合わせた進化も見どころ。通信機能を搭載することで装着車両の動きをアプリで確認できるのは現代的な機能のひとつだ。ドラレコに見守り機能を搭載することで、高齢者や免許取り立ての家族の動向を確認できる機能は、これまでとは違ったアプローチでの安心をサポートしてくれるというわけだ。

COMTEC『ZDR059(価格:7万3480円/税込)』
360度カメラにリヤカメラを加えた映像記録のフルスペック。加えて通信&クラウドを活用した“みまもり”機能を搭載することで安心感がグッと高められている。

技術の発展とともにより使いやすく、より安心できるスペックへと主流が移り変わってきたドラレコ。余分な付加機能ではなく使える付加機能を求めるなら、最新モデルが買いであることは間違いないのである。

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