ポールポジションは直接対決で決定! フォーミュラE独自のトーナメント式予選【MF的フォーミュラEひとくち解説 その8】

FIAフォーミュラE世界選手権の第5戦東京E-Prixはいよいよ今週末に開催される。フォーミュラEでは予選と決勝レースの両方を同じ日に行うワンデイ方式を採用しているが、決勝のスターティンググリッドを決定する予選は特殊なフォーマットを採用している。

3月30日に東京ビッグサイトを中心に開催されるフォーミュラE第5戦東京E-Prix。このシリーズでは、予選と決勝を同日に行うことになっており、予選は10時20分から、決勝は15時04分からという予定になっている。

フォーミュラEでは、決勝レースのスターティンググリッドを決める予選を独特な形式で行っている。F1などのレーシシリーズでは、予選をいくつかのセッションに分けて、下位グリッドから決定していく、いわゆるノックアウト方式を採用。フォーミュラEにおいても予選は複数のセッションに分けられているのは同じだが、上位グリッドの決定に際しては、トーナメント方式としている。

(フォーミュラE公式ページより)

フォーミュラEの予選は、“グループステージ”と“デュエルステージ”に分けられる。
最初に行われるグループステージでは、22名のドライバーをグループAとグループBの2組に振り分け、それぞれのグループでタイムアタックを行う。このセッションは12分間に設定され、またマシンの最大出力は300kW(約408PS)に制限される。ここで各グループで上位4位までに入ったドライバーが、次のデュエルステージに進出する。

デュエルステージでは、各組の上位4名、計8名によってポールポジションを巡って争うトーナメント。350kW(約476PS)のパワーで行われるこのステージでは1対1のマッチアップが組まれ、このトーナメントで勝利したドライバーがポールポジションを、決勝で敗れたドライバーが2番グリッドを獲得する。2列目は準決勝を走ったドライバーがタイム順に、3列目から4列目は準々決勝を走ったドライバーがタイム順に決定する。

また、9番グリッド以降については、ポールシッターのグループによって決められる。具体的には、ポールシッターが割り振られたグループが奇数グリッド、もう一方のグループが偶数グリッドとなる。たとえば、ポールシッターがグループAだった場合、9番グリッドにはグループAの5番手タイムのドライバー、10番グリッドにはグループBの5番手タイムのドライバー……という感じだ。

この2ステージ制の予選はシーズン8から導入されたもの。デュエルステージは一発勝負の連続で、非常に緊張感が高い。東京E-Prixの予選でもドラマが生まれそうだ。

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