「ニューモデルで2回目の参戦となる今年は、大排気量の競合車と互角に戦えるよう動力性能を強化するとともに、ワイドトレッド化でさらに走破性を強化して臨みます。ご声援をよろしくお願いします」(チーム三菱ラリーアート・増岡浩総監督)
AXCRはアセアン最大規模のクロスカントリーラリー。29回目の開催となる今年は、8月11日(日)にタイ南部、タイランド湾に面するスラタニでのセレモニアルスタートによって開幕し、翌12日(月)から本格的な競技がスタート。タイ国内を南下し、15日(木)にマレーシアに入国、17日(土)にマレーシアの首都クアラルンプールでゴールを迎えます。総走行距離は約2000kmで、スペシャルステージと呼ばれる競技区間はその内1000kmを超える見込み。コースは山岳部、密林地帯、川渡りなど変化に富み、走破性と耐久性、さらに今年はスピードが問われる難コースが予想される。
チーム三菱ラリーアートは、昨年開催されたAXCRにフルモデルチェンジしたばかりの「トライトン」3台体制で参戦し、チャヤポン・ヨーター選手(タイ)が総合3位に入賞。また、2台以上のエントリーですべての車両が完走し、うち上位2台の合計タイムで順位が争われる「チーム賞」を獲得した。チーム三菱ラリーアートは排気量が大きく、動力性能が勝る競合車に対し、「トライトン」の軽快なハンドリングと高い信頼性で対抗してきたが、今年のAXCR参戦車両では各部の熟成を図るとともに、加速性能と走破性を強化、ポテンシャルを高めて必勝態勢で臨む。
3月26日、第45回バンコク国際モーターショーでは、新しいカラーリングのトライトンAXCR参戦車両を公開。湧き出した溶岩のエネルギーをモチーフにしたレッド/ブラックの昨年のカラーリングに対し、エネルギッシュなレッドはそのままに、巻き上がるダストをデジタライズしたグラフィックを車体前方から中央に配し、さらに湧き出した溶岩が固まって強固な岩盤となった様子をイメージしたガンメタリックを車体後方に配置。トライトンAXCR参戦車両の力強い躍動感と耐久信頼性が表現されている。
チーム三菱ラリーアートの増岡浩総監督はこのようにコメントしている。
「昨年は『トライトン』が過酷なアジアクロスカントリーラリーでも堅牢性、耐久性に優れていることを確認できましたし、軽快なハンドリングと高い悪路走破性は強みであることを再認識しました。ニューモデルで2回目の参戦となる今年は、大排気量の競合車と互角に戦えるよう動力性能を強化するとともに、ワイドトレッド化でさらに走破性を強化して臨みます。チーム三菱ラリーアートは、王座奪還に向けて始動します。ご声援をよろしくお願いします」