ヤマハ発動機株式会社は3月28日、東京都内にて記者会見を実施。Lola Cars Ltd(ローラ・カーズ)とテクニカルパートナーシップ契約を締結し、FIAフォーミュラE世界選手権に参戦することを発表した。
ローラは現在、フォーミュラEに出場するチームに供給可能な車体パッケージの開発中。ヤマハはテクニカルパートナーとしてローラと協力しながら、電動パワートレインを開発・供給する予定だ。これにより、世界最高レベルの出力密度、効率を含めた、究極のエネルギーマネジメント技術の獲得を目指し、技術開発を進めていく。
ローラはイギリスの老舗レーシングカーコンストラクター。F1などのフォーミュラカテゴリーのほか、ル・マン24時間などでも同社のレーシングマシンが活躍してきた。現在は“サステナブル・モータースポーツ”を掲げ、電動レース技術獲得を目的に、フォーミュラE企画に準拠した車体パッケージの開発・供給を計画している。
今回のヤマハとローラのパートナーシップ契約は、フォーミュラEにおける高性能電動パワートレインの開発と供給に関するもの。両社は最先端の電動技術開発に取り組み、フォーミュラEチームへのパワートレインの供給を目指す。
ヤマハとローラが参戦するのは、マシンがGen3 Evoに切り替わる、2025年に行われるシーズン11からとなる。どのチームにパワートレインを供給するかはこの会見では明かされなかったが、ローラのモータースポーツディレクターを務めるマーク・プレストン氏は「東京E-Prixの直後に発表したい」と話した。