Q7次期型はPHEVとともにガソリンモデルも継続
これまでの情報を整理すると、1月に発表されたフェイスリフトで2027年まで現行型を延命させ、後継モデルとなるフルエレクトリックを2028年以降に発売させるということだった。
そのため、このプロトタイプが以前目撃された際には、最上級フラッグシップとなる「Q9」の可能性も指摘されていた。しかし、カメラマンの「信頼できる情報源」によると、これは「Q7」次期型であると言う。また、改めてボディサイズを調査するとQ7とほぼ同じサイズであることも判明した。
厳冬のスカンジナビアで捉えたプロトタイプは厳重にカモフラージュされているが、導入されたばかりの改良新型よりもはるかに多くの変更点が加えられている様子が伺える。
フロントエンドでは、特徴的なパターンを持つ、スリムでワイド化されたグリルを装備、そして歴代初となるスプリットヘッドライトユニットが搭載されている。また、バンパー下部には、ハニカムメッシュインサートを備えたワイドエアインテークも確認できる。
側面では、サイドミラーをAピラー根元に移動、フラッシュマウントドアハンドルを備えているほか、「Q6 e-tron」からインスピレーションを得たリアクォーターウィンドウが装備される予定だ。リアセクションも進化しており、刷新されるテールゲート、デュアルエキゾーストパイプを搭載、LEDテールライトはダミーコンポーネントだが、カモフラージュがL字に垂れ下がっており、次期型のヒントになりそうだ。
インテリアもQ6 e-tronと多くの共通点を持つとみられ、11.9インチのデジタルインストルメントクラスターと、14.5インチのインフォテインメントシステムが装備される可能性があるほか、10.9インチの助手席ディスプレイが加わる可能性もあるだろう。
現時点ではエンジンラインナップは不明だが、おそらくガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドのオプションに加え、高性能「S」も期待できるだろう。
Q7次期型は早ければ2025年にも投入される可能性があり、これが本当に最後のICE搭載「Q7」となる。