2.0Lターボ+モーターで総合680ps/1020Nmを発生!
0-100km/h加速タイムは3.5秒!
GLC 63 S Eクーペの駆動システムは、 エレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーを採用した2.0L直列4気筒ターボエンジン「M139」に、交流同期モーターとAMG自社開発の高性能バッテリー(6.1kWh)、それにAMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分四輪駆動システムの4MATIC+を組み合わせたプラグインハイブリッド。2.0Lターボエンジンとモーターの組み合わせにより、システム総合で680ps/1020Nmを発生する。0-100km/h加速タイムは 3.5秒(欧州仕様値)だ。
定格出力109ps、ピーク出力204ps(最大10秒間)の交流同期モーターはリヤアクスルに搭載されており、電動シフト式2速トランスミッションおよび電子制御式LSD(リミテッド・スリップ・デファレンシャル)とともにコンパクトなエレクトリックドライブユニット(EDU)にまとめられている。P3ハイブリッド(変速機内あるいは変速機よりも下流に電気モーターを置く)と呼ばれるレイアウトである。
AMGダイナミックセレクトのドライブモードには「Electric(電動)」「Comfort」「Battery(バッテリーホールド)」「Sport」「Sport+」「Race」「Slippery(滑りやすい)」「Individual」の8モードがあり、新しい駆動技術に合わせて精密な設定が施されているため、GLC 63 S Eクーペの特性を効率重視からダイナミックなものまで広い範囲にわたって変化させることができる。ドライブモードによって、駆動システムとトランスミッションのレスポンス、ステアリング特性、サスペンションの減衰特性、サウンドなど、主要なパラメーターが変更される。モードの選択は、メディアディスプレイのスイッチまたは AMGドライブコントロールスイッチで行う。
内外装のデザインは、ハイパフォーマンスモデルらしいディテールが与えられている。フロントデザインでは、ハイグロスクロームの縦ルーバーを備えたAMG専用フロントグリル、フロントスポイラーリップを採用し、メルセデス AMGのパフォーマンスモデルであることを明確に主張。アグレッシブな表情を形成。
スタンダードモデルのGLCクーペから全長を30mm伸ばしたサイドビューは、フロントフェンダーに専用の「TURBO E PERFORMANCE」エンブレムや、21インチAMGアルミホイールが特徴的。ホイールアーチは先代モデルのブラックからボディ同色になり、都会的なルックスとなっている。
リヤエンドには、パフォーマンスハイブリッドを示す赤く縁取られた「GLC 63S」のエンブレム、ボディ同色のAMGスポイラーリップ、マットブラックのコントラストが鮮烈なリヤエプロン、2つの台形のデュアルテールパイプがデザインを引き締めている。
ダッシュボードは上下 2つの部分に分かれている。上部は翼のような形状に、航空機エンジンのナセルを想わせる丸みをつけたやや横長の新デザインの角型エアアウトレットを配置。さらに人工皮革「ARTICO」を採用することにより、スポーティかつ上質なインテリアを演出している。下部には大きなハイグロスブラックセンタートリムがあしらわれており、センターコンソールからダッシュボードへと途切れなく続く。
また、ドライバーを重視することでスポーツ感を強調すべく、縦型の 11.9インチのメディアディスプレイを6度ドライバー側に傾けたデザインを採用。運転席に備わる12.3インチの大型コックピットディスプレイは自立型で、ダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見える。コックピットディスプレイとメディアディスプレイは 5つのスタイル(ジェントル、スポーティ、クラシック、 Supersport、Offroad)と 3つのモード(ナビゲーション、アシスト、サービス)の中から選択することでカスタマイズすることが可能だ。
グリップが太く上質なナッパレザーを使ったAMGパフォーマンスステアリングホイールは、メニューやMBUXの各機能をステアリングホイールから手を離さずに操作できるマルチファンクションステアリング機能はもちろん、AMG専用のドライブコントロールスイッチを標準装備している。
シートは、サポート性に優れ、サーキットでのスポーツ走行時でも安定したドライビングポジションを維持できる一方で、長時間のドライビングでも疲れにくい快適性も兼ね備えたAMG専用ナッパレザースポーツシートを標準装備。また、ホールド性を高め、電動調整機能を備えた AMGパフォーマンスシートがオプションで用意されている。