リヤウイングが吊り下げ式の「スワンネック」型に進化!
ニュルブルクリンクに再降臨した次期型スープラのプロトタイプは、以前目撃したテスト車両から進化が見られ、レーシングにインスピレーションを得た、いくつかの新しいコンポーネントが確認できる。
フロントエンドでは、改良されたフロントリップとカナードを装備、中央に目立つエアスクープを備えた新設計のボンネットフードが確認できる。情報によると、フードにはカーボンファイバーを採用し、軽量化が図られる可能性があるという。
サイドビューでは、ボディがローダウンされているように見え、足回りでは、クロスドリル加工されたローターとともに、より大きなブレーキキャリパーも備えているようだ。またグリップ力のある、ミシュラン「パイロットスポーツカップ2」タイヤに取り付けられた軽量ホイールのセットも確認できる。
リアセクションでの注目は、リアウィングの変更だろう。前回のプロトタイプは、スープラ45周年記念エディションモデルと同じ、弧を描いたリアウイングを備えていた。しかし最新プロトタイプでは、翼はフラットになり、翼を下から支えるのではなく、翼の上部を安定させるスワンネックブラケットが付いている。
注目の心臓部はBMWから調達されたエンジンを搭載することはわかっている。候補はふたつ。BMW「M4 CSL」から供給される3.0L直列6気筒ツインターボ「S58」エンジンで、最高出力は543ps、最大トルクは649Nmを発揮する。もうひとつは、BMW「M2」からの流用で、この場合最高出力は460psとなる。それでもライバルとなる日産「Z NISMO」の最高出力426psを超えるスペックとなり、十分な改善となることは間違いない。
果たしてスープラGRMNが選ぶのは、どちらのエンジンか…その答えは最速で2024年前半にはわかるだろう。