同ブランドは3月に入り、クーペSUV「フォーメンター」の電動バージョンと、まだ名も無い「大型の電動クロスオーバーSUV」の2モデルを2020年代末までに米国とカナダに拡大する計画を発表しているが、同時にテラマールの市販化も注目されている。
テラマールは、スペインのバルセロナにある、シッチェス・テラマールオートドローモの歴史的なレーシングサーキットに由来しているが、エンジニアリングはドイツのヴォルフスブルクで稼働している。
市販型ではフォルクスワーゲンの「MQB」プラットフォームを採用しており、VW「ティグアン」の兄弟モデルとなる。プロトタイプでは、ティグアンより力強く、直線的で、ワイドなグリル、鋭いヘッドライトなど、ティグアンと同サイズながら、アグレッシブな顔つきをしている。
パワートレインは、「ティグアン」から、1.5L直列4気筒エンジン、2.0Lガソリン/ディーゼルターボエンジン、最高出力204ps、および272psを発揮する1.5L直列4気筒ターボエンジン+電気モーターを搭載したプラグインハイブリッドなどが流用される。
PHEVでは、19.7kWhのバッテリーをフル充電した場合、EV航続距離は62マイル(100km)の動力パフォーマンスを誇る。全輪駆動はオプションとなるが、トランスミッションに関しては、7速デュアルクラッチギアボックスの一択となる。
インテイリアはタバスカンに似たドライバー重視のレイアウトとなる可能性があり、大型タッチスクリーンがダッシュボードからセンターコンソールまで伸びるだろう。さらに、ティグアンと同様のデュアルスクリーンレイアウトが搭載されると予想されている。
テラマールのワールドプレミアは、2024年後半になるだろう。