「V8エモーションは消さない」…ポルシェのV8エンジンは2030年以降も存続!

ポルシェ パナメーラ ターボS
ポルシェは、排出ガスの懸念にもかかわらず、由緒ある4.0L V8ツインターボエンジンを2030年まで存続する可能性が高いことがわかった。

2030年のユーロ7排出ガス規制に適合するようにアップグレード

ポルシェ 4.0リットルV8エンジン

ポルシェが搭載する4.0L V8ツインターボエンジンは、2030年7月に導入され厳格化される予定のユーロ7排出ガス規制に適合するようにアップグレードされる予定だという。ただし、騒音規制が強化される可能性も高く、その場合はV8の特徴的サウンドがミュートされることになりそうだ。

ポルシェ パナメーラ ターボS

ポルシェ「パナメーラ」のモデルライン責任者であるトーマス・フライマス氏は、最近開催されたオーストラリアF1グランプリで、メディア関係者に、ポルシェV8が2030年7月に施行される予定のユーロ7排出ガス規制に確実に適合できるよう、すでに取り組んでいることを明らかにしたようだ。ただし、騒音規制により、エンジンのサウンドが消音されてしまうことは織り込み済みだという。

また「このV8には、開発中のコンポーネントをいくつか追加、EU7規制に対応する準備ができています。例えば、パナメーラであっても、規制に対処しなければなりません。排気騒音レベルについては、長年にわたってどんどん下がっていき、V8パナメーラの良いエモーション(感情)が薄れてきていることは事実です」と付け加えた。

同氏は、エンジンがより静かになった後、どのように個性を取り戻そうとしているかについては明らかにしなかった。しかし、同ブランドが電気自動車用の合成サウンドの開発を続けていることを認め、これらを使用して、将来V8の音量を上げることもできると予想している。

最後にフライマス氏は、「我々はエモーションを電気自動車に持ち込む方法を学ばなければなりません。遠い将来は電気自動車になるので、その解決策を見つけなければなりません。そして必ずV8サウンドを電気自動車に吹き込むことが出来ると信じています」と付け加えた。

この開発は多くのメーカーが進めており、近い将来、個性が光るV6やV8合成サウンドが聞ける日が来るはずだ。

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ポルシェ 4.0リットルV8エンジン

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…