オリジナルの「ルノー5アルピーヌ」は、1970年代にルノー「5」をベースに開発。フォルクスワーゲン「ゴルフGTI」を超えるスペックで登場し、伝説的なモデルとなっている。
ルノーは長年親しまれてきたルノースポール(R.S.)ブランドを廃止し、スポーティモデルはアルピーヌブランドとして展開する。A290は、新型「5」をベースに開発され、アルピーヌブランドにとっても新生第一弾となる。
現在、気温-30°C / 22°Fを下回る過酷な気象条件の北極圏で最終テストが行われているが、今回新たに発覚したのはボディサイズだ。全長3990mm、全幅1820mm、全高1520mm、ホイールベース2530mmとなっている。同ブランドでは「エンジンの応答性、ブリオ、運転精度、機敏性に特に注意を払った」と述べ、A290のダイナミックなパフォーマンスに焦点を当てていることを強調した。
また、公開された内部画像では、「ドライブモード」ボタン、バッテリーの充電速度を調整するための青いRCHノブ、および特別な赤色のRCHノブを備えた平底の3本スポークスポーツステアリングホイールを確認できるほか、テアリングホイールの赤い「OV」ボタン (オーバーテイク用) が装備されていることがわかる。これにより短時間のパワーブーストが提供される。
量産型では、「CMFB-EV」プラットフォームを採用し、3種類のミシュランタイヤを装着した19インチホイールを履くことがわかっている。タイヤはスポーツ重視の「Pilot Sport S5」、効率重視の「Pilot Sport EV」、および「Pilot Alpin 5」ウィンタータイヤからセレクト可能だ。
性能仕様に関しては口を閉ざしているが、シングルモーターと53kWhバッテリーパックを積み、2種の電動パワートレインが用意される。エントリーレベルでは最高出力218ps、最も強力なモデルでは、最大 270psを発揮すると予想され、どちらのバージョンも前輪を駆動すると予想されている。
A290のワールドプレミアは6月13日。アルピーヌは今後数年以内にコンパクトサイズの「A390」を含む、3台の電動クロスオーバーを追加投入するという野心的な計画を立てている。