アウディが現在開発を進める人気クロスオーバーSUV、Q3次期型プロトタイプと思われる車両が、テスト中にクラッシュ、その一部始終をカメラが捉えた!
豪雪のスカンジナビア山中で目撃されたQ3プロトタイプは、コーナーで右にハンドルを切ったが曲がりきれず、山林に突っ込んでしまった。幸いケガ人は出なかったようだが、FFモデルにありがちなアンダーステア現象によるものだろう。これは、車の性能に問題があるのではなく、極限まで性能を確認するために使われるプロトタイプ車の宿命と言える。ショッキングな光景ではあるが、プロトタイプがこのようなアクシデントに見舞われることは珍しいことではない。
現行第2世代となる現行型Q3は、2019年から発売されており、これが5年振りの世代交代となる。
カメラに捉えられたプロトタイプは、カモフラージュが多いものの現行型と同様のプロポーションが見てとれる。次期型には“MQB”プラットフォームのアップデートバージョンを採用、全長がストレッチされると見られる。
フロントエンドには電動SUV、Q6 e-tronと同様のスリムなLEDデイタイムランニングライトを備えたスプリットヘッドライトを装備し、ワイドでスクエアなグリルも露出している。スプリットシステムはQ6 e-tronと同じテクノロジーが採用され、LEDがカスタマイズ可能と考えられる。
側面には從來同様のサイドミラーや、プルタイプのドアノブを装備、後部ではEVモデルに採用されている全幅のLEDライトバーは採用されていないようだが、刷新されたテールライトの一部も確認できる。
現行型のパワートレインは1.5L及び2.0Lの“TSI”ガソリンエンジンと、2.0L“TDI”ディーゼルエンジンが用意されており、これらは基本的にキャリオーバーされるが、一部のエンジンは効率を高めるために48Vのマイルドハイブリッド技術が投入されるものと見られている。また最高出力272psを発揮する1.5L“TSI”Evo2と電気モーターを組み合わせたPHEVも期待されている。こちらは、19.7kWのリチウムイオンバッテリーを積み、EV航続距離は100km(62マイル)となるものと見られる。さらに遅れて登場するであろう、2.5L直列5気筒ガソリンターボエンジンを搭載する最強バージョンのRS Q3も期待される。
次期型Q3のデビューは最速で2024年内とされているが、2025年初頭の可能性もあり、クーペスタイルのQ3 スポーツバックの設定もほぼ確実だろう。