フォルクスワーゲン(以後VW)は現在、ミニバンのトランスポーターの次期型を開発中だが、その最新情報が公開されるとともに、新たなティザーイメージもリリースされた。
VW主力商用車でもあるトランスポーターは、1949年にT1マクロバスとしてデビュー。現行型は第6世代で最新モデルは6.5世代とうたっており、これが約9年ぶりのフルモデルチェンジとなる。
完全に新設計された新型は、先代(現行型)よりも大幅に長く、幅が広くなり、モダンなインテリアも備えている。これにより、バンが貨物や人を運ぶのにはるかに優れたものになることが期待されている。またディーゼル、プラグインハイブリッド、電動パワートレインなど様々なパワートレインが用意される。
次期型の全長は198.8インチ(5050mm)で、現行より5.7インチ(146mm)増加。ホイールベースは122インチ (3100 mm)で97mm (3.8 インチ)拡大、ロングホイールベースは137.8インチ (3500 mm)に伸長される。
また次期型は長くなるだけでなく、幅も5インチ(128 mm)大きくなる。これにより、ホイールハウジング間に148 mm (5.8インチ)の余裕が生まれる。荷室に関して言えば、先代よりも2.4インチ(61mm)広くなっているのだ。
より大きな寸法のおかげで、新型では最大204.8立方フィート(5.8立方m)の容積の荷物を運ぶことができるほか、ロングホイールベース、ハイルーフのバージョンでは、その容量が317.8立方フィート(9立方m)に増加している。
そのほか回転半径38.7 フィート(11.8m)と、最大積載量2932 ポンド(1.33t)であることが判明しており、最大6173ポンド(2.8トン)のトレーラーを牽引することも可能だという。
インテリアも大きな進化を見せている。12インチのデジタルインストルメントクラスターと13インチのインフォテインメントシステムを採用、ドライバーは新しい電子パーキングブレーキと、手袋を着用していても操作しやすいボタンを備えた改良されたステアリングホイールを装備する。また、スマートフォン用の収納トレイを備えた広々としたセンターコンソールが備えられている。オプションの誘導充電システムを装備すると、さらに便利になるはずだ。
キャビン仕様では2人乗り、3人乗り、4人乗り、5人乗り、6人乗りのレイアウトが用意され、パネルバンおよびコンビのバリエーションが用意されると共に、2種類のレザーオプションが用意されるようだ。
パワートレインではディーゼル、プラグインハイブリッド、電気パワートレインの各種が用意されるという。最初に登場するのがディーゼルで、最高出力110ps、150ps、及び170psの3仕様を設定。これらに続くのは最高出力233psのプラグインハイブリッドと、最高出力116ps、136ps、218ps、286psを発揮するフルエレクトリックバージョンだ。
トランスポーター次期型のワールドプレミアは2024年内だが、すでに先行予約が始まっている。