クプラは、フォルクスワーゲン(以下VW)傘下の「セアト」が展開するパフォーマンスブランドだが、VW幹部らはこの2社がまったく関連性のない企業になる方向性を示唆している。これはクプラ初の電動モデル「ボーン」や、クロスオーバー「フォーメンター」などセアトにないモデルを販売していることからもわかる。
スウェーデン北部で捉えたプロトタイプは、ハッチバック、エステートともに、最近公開されたタバスカン、テラマー、アーバンレベルのデザインを反映、3つの三角形のLEDデイタイムランニングライトを組み込んだ、薄型ヘッドライトが搭載されていることがわかる。
また六角形のグリルが、フロントバンパーの基部まで伸びる従来のデザインとは大きく異なる。改良新型では、大幅に小型のグリルデザインを採用、バンパー下部にはより目立つラジエターインテークを配置し、フロントの各コーナーにはパッケージ化されたフォグランプが設けられる。
同ブランドでは、ボーンとタバスカンはVWグループの「MEB」EV専用アーキテクチャーに乗っているが、レオンは今後数年間、最新のMk8.5世代ゴルフ、アウディA3、シュコダ オクタヴィアなどに採用されている「MQB Evo」プラットフォームに乗るため、ゴルフの高性能バージョンともいえる。
MQB Evoだからといって、電動パワートレインが外されるわけではない。現在のパワートレインラインナップには、最高出力150psを発揮する1.5L直列4気筒マイルドハイブリッド、最高出力265psを発揮するPHEVが存在している。またワゴンには、最高出力300ps以上を発揮するフラッグシップモデルが設定される。
レオン改良新型のワールドプレミアは、2024年内と予想される。コスパならゴルフよりレオンが勝っているといっていいだろう。