ドイツ・アッファルターバッハにあるAMG本社付近で捉えられたプロトタイプは、フロントバンパーコーナーに冷却を向上させる、巨大な追加のエアインテークを備えているほか、アグレッシブなフロントスカートも確認できる。
また足まわりには、ブロンズキャリパーを備え、高性能ブレーキシステムによって支えられた軽量ホイールも装備されている。また後部では、大型リヤディフューザーや固定リヤウィングも確認できる。
メルセデスAMGは昨年の『ミュンヘンIAA』にて、『GT63コンセプトEパフォーマンス』を披露したが、これはプラグインハイブリッド車のためリヤバンパーには充電ポートが配置されていた。しかし、このプロトタイプには見当たらないことから、電動化されない「“E”なし」バージョンとなるようだ。
プロトタイプは、ハードコアなブラックシリーズの雰囲気を漂わせているが、カメラマンによると「“GT”の後輪駆動バージョン」だという。GTシリーズはすべて4WDだが、本車はモーターを積まず、RWD仕様に割り切ることで軽量化を実現、ガソリンエンジン搭載GTでは最速になるものとみられる。
パワートレインは4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載、最高出力は標準の585psを超える可能性もありそうだ。また0-96km/h加速を3.1秒で駆け抜け、最高速度は196マイル(315km/h)と予想される。