プロト公開はヨーロッパ! ということは・・・?
デンツァは、BYDのハイエンドのサブブランドだ。その実態はBYDとメルセデス・ベンツの合併会社で、昨年のジャパンモビリティショー2023では、EVミニバン「D9」を公開している。BYDとメルセデスの合弁事業は10年以上続いており、当初は50:50の事業だったが、現在はメルセデスが出資比率をわずか10%に減らし、残りの90%をBYDが保有している。
今回ヨーロッパに持ち込まれ公開されたZ9 GTは、ポルシェ「パナメーラ」やフェラーリ「GTC4Lusso」と並べて撮影、引けを取らぬ、非常に洗練されたシューティングブレークデザインが見てとれる。
そのフロントエンドには、鋭くつり上がったヘッドライトと2つの大きなエアインテークを装備、滑らかなノーズも確認できる。側面のボディワークは比較的シンプルに見え、不必要な曲線、エッジは見当たらない。
リアセクションでは、車幅いっぱいのLEDライトバーを備え、傾斜したリアウィンドウやルーフスポイラーを装備している。
興味深いのは、このプロトタイプが中国でなく、ヨーロッパに持ち込まれていることだ。これはおそらく、ヨーロッパでほかのシューティングブレークと戦うことを示唆していると考えていいだろう。
他のデンザ モデルと同様に、Z9 GTも電動化されるが、プラグインハイブリッドになるのかEVになるのかは不明だ。
ワールドプレミアは、4月25日の北京モーターショーで予定されており、セダンバージョンも登場する可能性があるという。