PASMとPTV Plusを含むアダプティブエアサスペンションを標準装備
ポルシェのGTSは「グランツーリスモスポーツ」の略称で、ダイナミクスと長距離ドライブ性能をより高めたモデルであることを意味している。カイエンの核心は、高性能スポーツカーであると同時に全地形対応SUVでもあるという点だが、GTSモデルにおけるこのバランスは伝統的にオンロード性能の向上にシフト。新型カイエンGTSは、パワフルな駆動システム、精密なチューニング、エクスクルーシブなデザインによって、この原則に忠実でありながら日常的な使用にも適している。
GTSに搭載されるパワーユニットは500ps/660Nmを発する4.0L V型8気筒ツインターボで、8速AT（ティプトロニックS）を介して四輪を駆動。カイエンGTSの0-100km/h加速タイムは4.4秒で、最高速は275km/hにおよぶ。
専用シャシーの採用もGTSの特色で、ポルシェアクティブサスペンションマネジメント（PASM）とポルシェトルクベクトリングプラス（PTV Plus）を含むアダプティブエアサスペンションを標準装備。ポルシェトラクションマネジメント（PTM）や、オプションのポルシェダイナミックシャシーコントロール（PDCC）など、すべてのシャシーコンポーネントと制御システムが、オンロードでの最適なパフォーマンスを実現するために特別に設計されている。
GTSの2バルブダンパーテクノロジーは優れた応答性を提供し、2チャンバーエアサスペンションは、ドライバーの快適性を確保すると同時に車両に非常にダイナミックなスプリングレートを与える。カイエンGTSモデルのフロントアクスルピボットベアリングは、カイエン・ターボGT由来のものだ。ホイールのネガティブキャンバーは、他のカイエンモデルと比べて0.58度大きくなっている。その結果、驚くほど俊敏なコーナリングと卓越したハンドリングダイナミクスが実現した。
ポルシェのGTSモデルはすべて、ユニークでスポーティなデザインによってひと目でそれと分かる。カイエンGTSは、車両の両サイドとリアにブラックの“GTS”ロゴがあしらわれており、大型のクーリングエアインテークを備えた特別なフロントエンド、ダークティンテッド ヘッドライトおよびテールライト、レッドのブレーキキャリパーが装備されている。このクラシカルなデザインDNAによってひと目でポルシェと分かる外観を実現しながらも、いくつかの革新が加えられている。
標準装備のスポーツデザインパッケージの一部であるサイドスカート、フロントインレー、サイドウインドウトリム、ホイールアーチエクステンションなどのボディアタッチメントは、ハイグロスブラックで塗装。先代のGTSモデルでは、これらのボディパーツの一部はボディカラーと同色だった。対照的に、スポーツエキゾーストシステムのテールパイプは、従来はブラックだったがダークブロンズカラーに変更された。
ポルシェGTSモデルのデザインレンジをさらに充実させるために、アンスラサイトグレーで仕上げた21インチRSスパイダーデザインホイールを装着している。ない、外観をさらにカスタマイズするために、カーマインレッドまたはスレートグレーネオのGTS専用インテリアパッケージも選択可能だ。
さらにカイエンGTSクーペには、ガラス製の固定式パノラミックルーフ、アダプティブエクステンションリアスポイラーを標準装備。要望に応じて、ダークブロンズのテールパイプを中央に配置したスポーツエグゾーストシステムを装備することで、クーペのダイナミックな雰囲気をさらに高めることができる。これは3種類のライトウェイトスポーツパッケージの一部として利用できる。軽量ルーフやカーボン製リヤディフューザー、断熱材の削減などを含むライトウェイトパッケージにより、最大で25kgの軽量化を実現する。
インテリアでは、ヒーテッドGTスポーツステアリングホイールを標準装備。高品質素材のRace-Texも車内のいたるところに用いられており、ルーフライニング、アームレスト、ドアパネル、8ウェイ調節機能付スポーツシートのセンターパネルをこのスエード調のファブリックが覆う。シートのサイドボルスターはさらに深くなり、コーナリング時の横方向のサポートがいっそう強化されている。
新しいGTSモデルは、標準装備の曲面デジタルメーターパネルとオプションのパッセンジャーディスプレイを備えた新しいポルシェドライバーエクスペリエンスを含む、カイエンの広範な最新の製品アップグレードの恩恵を受けている。スポーツデザインパッケージ、ダークティンテッドHDマトリクスLEDヘッドライト、エアサスペンションに加え、BOSE製サラウンドサウンドシステムとアンビエント照明も装備する。
●ポルシェ公式サイト「カイエンGTS」
●ポルシェ公式サイト「カイエンGTSクーペ」