日産自動車が亀岡市およびニチコンとEVやV2Hを活用した脱炭素化と強靭化に向けて連携協定を締結

日産自動車および京都日産自動車は4月23日、亀岡市(京都府)、ニチコン株式会社(子会社であるニチコン亀岡株式会社含む)と、EVとV2H(Vehicle to Home)システムの普及を通じ、市内の脱炭素化と強靭化を図ることを目的とした連携協定を締結した。

EVやV2Hを活用して亀岡市民の環境・防災意識向上を目指す。災害による停電時は日産EVで避難所等へ電力を供給

亀岡市は「かめおか脱炭素宣言」を掲げ、2050年カーボンニュートラル達成に向けて、再生可能エネルギーの導入・利用を促進し、電力の地産地消などに積極的に取り組んでいる。また「経済循環型ゼロカーボン亀岡」を目指す将来像として、恵まれた地域資源を活用した脱炭素社会の実現、そして地域循環共生圏のさらなる発展と亀岡ブランドの向上を目指している。

ニチコンは、EVの電気を家へ給電するV2Hシステム「EVパワー・ステーション」や、太陽光発電と連携させEVと家をつなぐ「トライブリッド蓄電システム」により、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及を推進している。自立型エネルギーマネジメントシステムの構築とその普及により、エネルギーの自給自足による脱炭素社会実現を目指している。

そして日産は、これまで培ってきたEVに関するノウハウやネットワークを活かし、エネルギーマネジメント、サーキュラーエコノミー、サステナブルツーリズム、地域交通、次世代教育を通じ、脱炭素化、強靭化(災害対策)の実現により社会変革を促す、日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を国内の販売会社とともに推進中だ。EVの普及によるゼロ・エミッション社会構築を目指し、SDGsの達成や地域社会の発展に貢献するため、全国の多くの自治体や企業と連携している。

このたび締結された連携内容は以下のとおり。

今夏開所予定の亀岡市環境プロモーションセンターには、太陽光発電システムと「トライブリッド蓄電システム」が設置され、EVを活用した啓発活動が予定されている。同施設を拠点に各社が連携し、市民に向けて啓発活動を継続的に行うことで、地域交流の活性化にも貢献していく。

亀岡市、ニチコン、日産自動車、京都日産自動車は同協定締結を機に、EVの活用を通じて脱炭素社会実現に向けた様々な取り組みを通して、ゼロ・エミッション社会の先にある美しい自然環境の保全、クリーンで住みやすい持続可能なまちづくりに向けて共創していく方針だ。

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