6年使ったカーナビ「パナソニック・ストラーダCN-F1XD」を最新モデルに買い替え! 同じように見えまるで別物に進化していた!?【CarGoodsmagazine】

これまで“カーナビ”といえば、専ら愛車の乗り換え時に換えるのが主だった。しかし、今は違う。愛車の長寿化が顕著になり、機能進展が目覚ましい現代モデルにあっては、“ナビ”だけを買い替える選択肢も現実的になっている。ではその実際はどんなものか? システム全体を入れ替える思い切った手法例として、編集部員が体験したその一例を紹介しよう。

現行機に特に不満はないけれど、進展目覚ましい最新型に目が移る

それまで6年使い続けてきたのは、パナソニック・ストラーダCN-F1XD。フローティングディスプレイの先駆けとなったDYNABIGディスプレイ、その2代目のモデルにあたり、左右方向への首振り機構を搭載するにあたって「買うなら今!」となった。

過去6年あまり使い続けたパナソニック・ストラーダCN-F1XD。これでも大画面の存在感は十分だったが、最新型と比べると、狭額縁の違いが甚だしい。スマホやタブレット同様の印象だ。

立体的な存在感は色褪せず、汎用型ながら9インチの大画面は見やすく使いやすさも上々。使用期間の6年間を通じ、特に不満を覚えたこともない。その一方でストラーダF1Xは着々と進化し続け、狭額縁の10V型へと拡大し、視野角に優れる色鮮やかなHDブリリアントブラックビジョンを採用するなど、質も大きく向上していた。とどめは有機ELディスプレイモデルの登場だ。同じ系譜にありながらも、もはや別物クラスに進化した現行機への交換は正統なアップグレードだろう。

取り付けた車両は旧型の輸入車。装着適合は未確認のクルマながら、オウンリスクで装着した。もともと2DIN用にブラケットを製作しており、周囲のスペースにも主だった干渉物がなかったために取り付け可能と判断。付けてみるとなるほど、汎用性は高い。

見た目のインパクト以上に親切さと使いやすさに納得

その実力ははなから理解していたものの、日常で使ってみると、その違いは想像を上回る。1インチの違いとはいえ、狭額縁による見え方は丸っきりの別物。運転中の視界が広がったような気さえする。見やすさに優れる質の向上はもちろん、熟成された地図描写も加味されているのだろう。6年分の年を重ねて目の老化が進んだ自身だからこそ、余計にそう思うのかもしれない。

視野角が広く反射にも強いため、あえて運転席方向に角度を付けなくても十分見やすい。これなら後席からも見やすいはずだ。

薄く大きく洗練されたルックスながら、使い勝手に我慢を強いられるどころか、より使いやすくなった点は期待以上だった。小粒ながら手探りで操作できるハードキーは使い勝手も上々で、大画面化により、余裕を持って整然と配置されたタッチパネルキーも探しやすく押しやすい。美観と機能の両面を高めている点などは、まさしく王道進化を感じさせるものだ。

個人的な隠れたツボがこのハードキー。ハンドルリモコンへのキー割り当てが一般的だろうが、もともとハンドルリモコンがないクルマには助かる備え。手探りで分かりやすく、押し応えもあって節度感も高い。

レコーダーアクセス機能も、まさにこのモデルにあってこそふさわしい。見やすさに優れる有機ELディスプレイは、ブルーレイディスクだけに留まらず、もっと多くのメディアをも活かせるスグレモノだからだ。最初の設定さえ済ませておけば、次回からは再度操作の手間もなく、ふとしたタイミングでレコーダーの録画映像を車内で再生できる。しかもその画質は時として、自宅のテレビをも上回る。いやはや、スゴい時代になったものだ。頭では分かっていても、使い比べることで過ぎゆく時の流れを痛感する。

自宅で使っていたレコーダーもパナソニック製(DMR-4S)で、リモート再生の対応機。録画が溜まる一方のなか、車内でも再生できれば消化スピードも上がる。

モデルごとに大きく進化する電子機器はその買い時も難しい。けれど現行機は、すでに完成度が高く、熟成の領域に達しているようにも見える。前回の導入時と並び、今回の導入もタイミング的にはピッタシだろう。昨年末の出荷分からは、地図情報もも2024年版に置き換えられてもいるようで、まさに買い替えの機も熟したと言えるかも!?

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