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■モリゾウチャレンジカップ、挑戦3戦目は愛媛「久万高原ラリー」
ラリー大好き♪ 3年目の挑戦になるWRCラリージャパン2024へ向け日々勉強のアイドル、元SKE48の梅本まどかさんは、今年から全日本ラリー選手権に組み込まれている若手育成プロジェクト「MORIZO Challange Cup(モリゾウチャレンジカップ)」にCUSCO RACING・星涼樹選手のコ・ドライバーとして参戦中。
今回は2024年4月26~28日に愛媛で行なわれた全日本ラリー選手権 第3戦「久万高原ラリー」の参戦記をお届け!
●全日本ラリー選手権 第3戦「久万高原ラリー」序盤にコースオフからのバースト
2024年4月27~28日に愛媛県久万高原町で行われた全日本ラリー第3戦「久万高原ラリー」にCUSCO RacingからJN2クラス、モリゾウチャレンジカップにGRヤリスで参戦してきました!
結果を先にお伝えすると、モリゾウチャレンジカップでは5位。順位だけみると悔しさはありますが、イケイケな星選手、速さはあるので何事もなければいいタイムで走ることができたのですが、SS4大川嶺でオーバースピードから曲がり切れずコースの外へ。そのあと電柱にヒットしてしまい、左前をバースト。
13.93kmのSSで残り4kmでしたが、そこからゆっくり走ることしかできませんでした。
SS3大谷がキャンセルとなり、そこで3位になったのですが、このアクシデントにより1つ順位を落としてしまいました。
電柱へのヒットはダメージも大きく、メカニックさんにまたまた大変な作業をさせてしまったので申し訳ないのですが、その分、日曜日は土曜日の逆走ということでしっかりとノートチェックをして挑みました。
【全日本ラリー選手権第3戦 久万高原ラリー MORIZO Challenge Cup最終結果】 (順位 ドライバー/コ・ドライバー チーム名 タイム) 1 山田啓介/藤井俊樹(FITEASYソミック石川GRYARIS) 1:34:33.0 2 最上佳樹/前川 富哉(FIT-EASY ZEAL GRYARIS) +1:49.4 3 貝原聖也/西﨑佳代子(ADVICS多賀製作所Kone GRヤリス) +2:17.3 4 稲葉摩人/立久井大輝(Ahead GRYaris)+3:10.9 5 星 涼樹/梅本まどか(CUSCO GRヤリス) +3:12.3 6 中溝悠太/小藤桂一(MATEX-AQTEC DL GRヤリス) +4:04.7 7 大竹直生/草加浩平(GR YARIS GR4 Rally) +8:15.6 R KANTA/保井隆宏(TK motorsport GRYaris)-
●クセモノ?なウォームアップゾーン
でも、朝イチのSS5 大川峰リバース。
SS前にはウォームアップゾーンといって、タイヤやブレーキのウォームアップができる区間が決められているのですが、このSS5はTC(タイムコントロール)からスタート地点までは砂利道。気をつけて運転しないと、クルマにダメージを与えてしまいそうなくらいの砂利道でした。
この道がウォームアップゾーンになっていたため、いつものようには準備ができませんでした。
朝1本目なので気をつけては行ったのですが、いつもとあまりに違うフィーリングに歯車が合わず、スタートして3km弱の土壁にヒットしてしまいました。
そこから直ぐに動けたのですが、中々安定せず、走っている間にバーストし、約9km走り切る間にタイヤはボロボロになり、なんとか走り切れた…という感じに。
ここで勝負権を完全に失いました。
この時は幸い、タイヤのみのダメージにとどまってくれたので、タイヤ交換をすると普通に走ることができました!
●全開イケイケ星選手も、抑えの走りが出来るように!
SS6の大谷リバースはより慎重に走り切り、少しペースを取り戻した感覚に。
SS7と8は午前中と同じ順番で大川峰リバース、大谷リバースを走ったのですが、1本目で気をつけるポイントをメモでき、しっかり抑えて走れたことと、星選手がドライビングの仕方を変えたこともあって、歯車が噛み合ってきた感触を掴めたのです!
星選手も、それを掴んだ手応えを感じたのか、久しぶりに走って楽しそうな顔をしていました。
正直、三河湾のLeg1以降なかなか苦しい状況だったので、楽しんで走っている印象がなかったのです。
「抑えて走らなきゃいけない」という、速く走れないことへのフラストレーションが溜まっていたように感じていました。
この日曜日の午後の2本は、抑えるところは抑える! 攻めるところは攻める!といった感じ。久万高原ラリーはストレートが長いところやゆるいカーブが続くところもあるのでスピードがのるのです。そこで踏めた楽しさやGRヤリスの走らせ方が掴めた喜びみたいなものを感じました。
実際に走り方が変わったので、クルマから伝わってくるものも多くなり、私も感じやすく、ノートが読みやすくなって、本当に歯車がカチカチと動いた気がしたのです。
この動いた事で気づけた、練習をしないといけないポイントもはっきりしたので、今回は凄く悔しい結果ですが、いい経験を積むことの出来た1戦となりました!
このモリゾウチャレンジカップには、ターマックのみの参戦が最初から決まっており、有効ポイント6戦という規定。
私たちは今回のラリーで半分を終え、残り3戦となります。1戦1戦を大切に戦ってきたつもりでしたし、こうしてシーズンを追うのは初めてですが、こんなにもあっという間なのか!と正直驚いています。
初戦に比べるといろいろできる事やコミュニケーションも変わってきていますし、1戦完走するごとにレベルアップしている実感もあるのですが、もう半分なのか…というのが今の心境。
4月末にシリーズ半分終了って、スタートしたばかりな気もしますが、次戦は5月11~12日に京都で行われる丹後ラリー!
次戦はいい結果を残せるように頑張ります!!
【CUSCO RACING「MORIZO Challenge CUP」参戦体制】 エントラント名:CUSCO RACING ドライバー:星 涼樹 コ・ドライバー:梅本まどか エントラント代表:長瀬 努 車両名:CUSCO GRヤリス 車種:トヨタ・GRヤリス 参戦クラス:JN2
【梅本まどかのラリー活動2024年間スケジュール】 (カテゴリー・格式/大会名称/日程/場所) JAF 全日本ラリー選手権 第1戦 Rally三河湾 3月1~3日/愛知県(※終了) JAF 全日本ラリー選手権 第2戦 ツール・ド・九州 in 唐津/4月12~14日/佐賀県(※終了) JAF 全日本ラリー選手権 第3戦 久万高原ラリー 4月26~28日/愛媛県(※終了) JAF 全日本ラリー選手権 第4戦 YUHO RALLY TANGO/5月10~12日/京都府 JAF 全日本ラリー選手権 第5戦 MONTRE/6月7~9日/群馬県 XCRスプリントカップ北海道 第3戦 ARKラリー・カムイ(全日本ラリー併催)/7月5~7日/北海道 XCRスプリントカップ北海道 第4戦 RALLY HOKKAIDO(全日本ラリー併催)/9月6~7日/北海道 JAF 全日本ラリー選手権 第8戦 ラリーハイランドマスターズ/10月18~19日/岐阜県 FIA 世界ラリー選手権 第13戦 フォーラムエイト・ラリージャパン2024/11月21~24日/愛知・岐阜