トヨタの先進的な新しい角形バッテリーも、セリカ復活の重要な要素となる可能性
新CEO就任前に豊田章男氏がEV時代に向けたセリカ復活の要望を出していることがわかり、佐藤恒治氏も「新型セリカを見るのが夢」と語ったと伝えられている。
また海外からも新型の情報が入ってきており、後継モデルが登場することは濃厚と言えそうだが、いよいよ開発へのカウントダウンが始まったとも噂されている。
初代セリカは、1970年に登場した2ドアスポーツカーだ。1985年に誕生した第4世代では、後輪駆動から前輪駆動へと変更、リトラクタブルライトの採用など、歴代でも大きな変革となった。
1999年には第7世代となる最終モデル「T230型」を発表したが、惜しまれつつも2006年をもって生産終了となっている。
海外から入手した最新情報では、レクサスの「LF-ZC」コンセプトを始め、トヨタの小型「FT-Se」および「FT-3e」コンセプトで使用されている「革新的EVプラットフォーム」を採用するという。
また車体構造を一体成型する「ギガキャスト」技術を使用して、必要な部品の数を大幅に削減、効率性を向上するのだ。ギガキャストでは、フロントモジュールとリアモジュールは車両のサイズに応じて拡大または縮小でき、中央セクションにはバッテリーが収容されることになる。
トヨタの先進的な新しい角形バッテリーも、セリカ復活の重要な要素となる可能性がある。このバッテリーパックはふたつのサイズで生産され、そのうちのひとつは高さわずか100mmで床に組み込まれる。これにより、低重心の電気スポーツカーを製造できるようになるわけだ。バッテリーの進化は、今後のスポーツカー設計に多大な影響を与えることは間違いないといえる。
独自制作した新型セリカの予想デザインだが、ウインドウデザインをシャープに切り立ったデザインに変更。アンダースカートを若干大型化し、フロントエンドは、ハンマーヘッドを進化させた縦型基調が予想され、その中に縦型3連プロジェクターを内蔵。またそれにディフューザーを一体化させた精悍なデザインが噂されている。
一方、海外から届いた予想CGは、現在最新のハンマーヘッドデザインを大きく取り入れたものとなっている。
BEVモデルとして生まれ変わる次期型では、CD値は0.2レベルの空力性能を持ち、最高出力250ps〜300ps、1回のフル充電による後続距離は1000kmを目指すことが予想されている。また現在開発が進められている仮想マニュアルギアの採用も期待できそうだ。
新型セリカのデビューだが、噂通りなら2026年内と予想されている。