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「バトゥール」と「バカラル」からインスパイアされた「ラップアラウンド」コックピット
新型バトゥール・コンバーチブルは、バトゥール・クーペの革新的なデザインをさらに進化させ、さらにラグジュアリー・オープンカー『バカラル』のデザインから着想を得た「ラップアラウンド」コックピットを採用することで、2シーターというキャラクターが強調されている。シート後方のドラマチックな「エアブリッジ」と後部のテーパードカウルは、かつてのバルケッタ・スポーツカーを彷彿とさせるとともに、心地よい繭のようなラグジュアリーな空間に仕上げられている。
コンバーチブル・ルーフは、ハードトップ・ルーフに代わるモダンな美しさを生み出している。断熱材、シーリング・システムの改良、音響処理を組み合わせることで、わずか19秒で展開・収納が可能で、50km/hまでの走行ならボタンひとつでラグジュアリーなクーペからオープントップのグランドツアラーに変身する。
ニュースリリース用のエンジニアリング開発車(16台には含まれない)であるバトゥール・コンバーチブル0号車では、販売モデルと同じレベルの細部へのこだわりが施されている。ボディワークは、ハイグロスカーボンファイバー製のフロントスプリッター、サイドスカート、リヤディフューザーによって強調されている。フロントには、グロス・ダークチタニウムで仕上げられたメインマトリックス、22インチホイールのスポークもグロス・ブラック・チタニウムで仕上げられている。
ブランド最後のW12エンジンは、750馬力/1000Nmを実現
バトゥール・コンバーチブルは、英国クルーにあるマリナーのワークショップで、1台1台が数カ月かけて手作業で製作される。生産台数はわずか16台で、ベントレーのアイコンであるW12エンジンを搭載した最後のモデルとなる。
バトゥール・コンバーチブルがクーペと共有するW12パワートレインでは、吸気システムの改良、ターボチャージャーのアップグレード、新型インタークーラー、大規模な再調整により、最高出力750ps、最大トルク1000Nmを実現し、そのパフォーマンスはトップクラスだ。W12エンジンはBentleyの8速ダブルクラッチトランスミッションと組み合わされ、チタン製スポーツエグゾーストが高らかな音色を奏でる。