前モデルの「992カレラS」よりも8.7秒も速いこの新レコードは、標準ロードタイヤとオプションのエアロキットを装備したプロトタイプによって達成
エクステリアでは、固定リアウイングを含むオプションのエアロキットパッケージを装着、外観は大きく変わっていないように見えるが、内部では、大きな変更が1つあることを認めた。それはハイブリッドパワートレインだ。
モデルライン911および718担当副社長のフランク・モーザー氏は、「61年の歴史の中で、初めてハイブリッド駆動システムを公道走行用の911に搭載することになる」と述べた。「この革新的なパフォーマンスハイブリッドにより、911 はさらにダイナミックになります。」と付け加えている。
電動ブースト付きの911が登場することは分かっていたが、ハイブリッドアシストが高性能モデルとして登場するのではなく、最初に発売される通常のポルシェ911カレラに組み込まれることが示唆されている。
ポルシェはパワートレインの技術仕様について多くを明らかにしていないが、PHEVではないことはすでにわかっており、それを「パフォーマンスハイブリッド」と呼んでいる。最新情報では、992.2世代がドイツのニュルブルクリンクを7分16秒9で周回、前モデルの「992カレラS」よりも8.7秒も速いのだ。この新レコードは、標準ロードタイヤとオプションのエアロキットを装備した 992.2 によって達成されたという。
これまで捉えてきたプロトタイプのフロントバンパーには、アクティブエアフラップのように見える垂直フィンを装備していたが、最新ティザーイメージでは(1台は固定リアウイングがあり、もう1台は固定リアウイングがない) は、フロントバンパーの処理が同じように見えることから、なんらかのオプション設定となる可能性もありそうだ。
ポルシェのテストドライバーでブランドアンバサダーのイェルク・ベルクマイスター氏は、911改良新型について、「グリップ力が向上し、パワーが大幅に向上、パフォーマンスハイブリッドの自発的な反応が大きな利点だ」と語ったという。
5月28日の発表に向け、ポルシェは310 万マイルを超えるテストの様子を伝えるティザームービーも公開、ワールドプレミアはポルシェのYouTubeチャンネルで東部標準時午前9時(日本時間5月28日22時)に放送される。