ドイツを拠点とする老舗チューニングブランド「ABT Sportsline GmbH」(アプト・スポーツライン)が、アウディのフラッグシップ・クーペクロスオーバーSUV「Q8」用の最新強化ボディキットを発売した。
アプト・スポーツラインは1991年に誕生。レースで培った技術を一般車にフィードバックし、フォルクスワーゲングループのチューナーとして名を揚げた。2018年にアウディのフラッグシップSUV「Q8」が発売されると、アプトはこれまでも数々のアップグレードキットをリリースしてきたが、ここにきてさらなるキットを展開する。
今回は、先ずQ8の標準エンジンと、よりスポーティなSQ8のエンジンを微調整することからスタートした。エンジンは3.0L V6 TFSI。ベースモデルのQ8では最高出力340ps、最大トルク500Nmというスペックだが、アプトの新しいエンジン制御ソフトウェアにより最大405ps、最大トルク549Nmへ向上される。
高性能モデルのSQ8には、最高出力500ps、最大トルク771Nmを発生する4.0L V8ツインターボチャージャーエンジンが搭載されているが、ソフトウェアのアップデートによりパワーが640ps、トルクが849Nmへと向上。Q8シリーズ頂点の「RS Q8」よりパワフルに進化している。
エクステリアでは、フロントホイールアーチのカーボンファイバーインサートやルーフマウントリップを装備するが、最大のアップグレードは、従来の鋳造ホイールよりも最大40%軽量化された22インチおよび23インチのHRおよびGR鍛造ホイールだという。
またキャビン内でもいくつかの調整が行われており、カーボンファイバーのシフトノブカバーが取り付けられたほか、ダッシュボードとフロントシートパネルにカーボンファイバーのアクセントが追加されている。
魅力あるキットだが決して安くはなく、標準Q8のスペックアップグレードの価格は1990ドル(約31万円)、SQ8では3990ドル(約63万円)の費用がかかる。また、カーボンファイバーフェンダーインサートとリヤリップスポイラーの価格は、それぞれ1220ドル(約19万円)と950ドル(約15万円)で、22インチと23インチのホイールの価格は、サイズとデザインに応じて4150ドル(約64万円)から 4890ドル(約77万円)の間に設定される。