アルピナ「B3リムジン&ツーリング」改良新型プロトタイプがニュル高速テストに姿を見せた。
アルピナはBMWのチューニングメーカーとして1965年に創設。BMWのモデルをベースとして独自モデルの生産・販売を手掛け、BMWモデルの保証も受けることができる。2022年3月には、BMWが正式にグループの傘下に収め、多用なモデルラインナップ展開を目指しているようだ。
7代目となる現行「3シリーズ」(G20)は、2018年に登場。2022年にはLCI(ライフサイクル インパルス=フェイスリフト)が行われたが、アルピナも同時にフェイスリフトされている。しかし、フルエレクトリック「ノイエ・クラッセ」へ交代する時間を埋めるため、2度目の大幅改良をするとみられる。
ニュルで捉えたプロトタイプは、バンパーとトランク、テールゲートが軽くカモフラージュし、ディテールを隠しているが、角張ったエアインテークと、より目立つスプリッターにより、わずかにエッジが効いてアグレッシブに進化すると思われる。またリアエンドでは、バンパー及びディフューザーを中心にトランクリッドも修正されそうだ。
現段階で予想されるのはこれくらいだが、近年のフェイスリフトが大掛かりになっていることを考慮すると、ヘッドライトのLEDデイタイムランニングライト、及びテールライトのグラフィックが今後刷新される可能性も残る。
また、キャビン内では、トリムの見直しや、素材のアップグレードなど、より豪華にそしてスポーティーに進化すると噂されている。
現行型のパワートレインは、2基のALPINA専用モノスクロールターボチャージャー付きの3.0L直列6気筒に、8速ATの組み合わせ。最高出力495ps、最大トルク730Nmというパワーは標準的な駆動システムにより4輪に伝えられる。これはベースの3シリーズよりおよそ30ps、30Nm向上した数値となっているが、改良新型では15〜20psのパワーアップも見込まれている。これにより、リムジンでは0-100km/h加速を3.5秒以内、最高速度は310km/hに達することが期待される。
アルピナB3改良新型のワールドプレミアは、今夏と予想される。