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ワールドプレミアは、最速で8月と予想
ランボルギーニ・ブランドは、現在ラインアップの大幅入れ替えを計画中で、1年後には大きく変わっているだろう。フラッグシップ「アヴェンタドール」は遠い記憶となり、「ウルス」はハイブリッドに、「レヴエルト(Revuelto)」は同様の技術を搭載した新しいハイブリッドスポーツカーに生まれ変わるはずだ。そしてもう一台がこの新型スーパーカーで、「ウラカン」の実質的後継モデルとなる新「ベイビーランボ」だ。
それではこの新型スーパーカーについて現在わかっているすべてを話そう。
モデル名は? デザインは?
「ガヤルド」、「ウラカン」と歴代「ベイビーランボ」には闘牛にちなんだ名が与えられてきており、この後継モデルもその伝統を引き継ぐと思われる。同ブランドは2月、欧州連合知的財産局にメキシコ産雄牛からの由来「Temerario」(テメラリオ)の商標を申請、世界のメディアが一斉に報道した。たしかに有力候補ではあるが、これが新ベイビーランボに採用されるという証拠はない。
「デザインは?」
捉えたプロトタイプでは、新型レヴエルトからスタイリングのヒントを取り入れた、低くてワイドなボディシルエットが確認できる。レヴエルトと同様にスリムなヘッドライトと、バンパーの四隅に大きなインテークを備えているが、ユニークな六角形のLEDシステムがウラカン後継モデルに個性を与えている。またダブルバブルルーフ、ドアの後部には内燃機関に空気を供給する通気口も見える。
リヤでは、初めて量産型のLEDテールライトが未完成ながら露出、バンパーには未完成のマルチファンディフューザー、テールライトの間にはスリムなエキゾーストパイプが配置されている。ボディには、レヴエルトと同じ軽量構造を使用すると思われるが、コストを節約するために、炭素繊維をそれほど多くは使用せず、代わりにアルミニウムを選択したと言われている。
パワートレーンは? デビューは?
アウディ「R8」と共有されていた自然吸気V10と決別し、トリプルモーターを備えたV8を搭載することが発表された。噂によるとレッドゾーンは10,000rpmで、7,000rpmに達するまでターボは作動しないという。またレヴエルトの8速DCTを組み合わせると伝えられている。1カ月ほど前にデビューした最後の「ウラカンSTJ」は、最高出力631pを発揮するが、後継モデルでは最大900ps超えとなることがわかっている。
最速で8月に米国で開催される「ペブルビーチ コンクール デレガンス」と予想されるが、遅くとも年内にはワールドプレミアされるだろう。
発売はいつか? 価格は?
これも公式には明らかにされていないが、ランボルギーニは以前、2025年までに全ラインアップをハイブリッド化すると述べていることから、ウラカン生産終了にともない、来年末までに後継モデルが発売されると思われる。
現行ウラカンの価格は25万ドル(約3千900万円)からで、高性能STOの場合は35万ドル(約5千450万円)に達することを考慮すると、30万ドル(約4700万円)、あるいはSTOレベルも予想され、「ベイビー」モデルながら破格の価格設定となりそうだ。