まさに“ザ・世界標準”、だがソレがいい! | フォルクスワーゲン ゴルフ | これがオーナーの本音レビュー! 「燃費は? 長所は? 短所は?」 | モーターファン会員アンケート(2024年5月版)

フォルクスワーゲン ゴルフⅧと歴代車。
フォルクスワーゲン・ゴルフは、もはや言うまでもなくフォルクスワーゲンを代表する小型乗用車であり、小型車の“世界標準”として知られる。また、幅広いバリエーションを展開する自動車界の一大勢力でもある。Motor-FanTECHの会員の方々にもオーナーがいる。そのオーナーにアンケートを実施。オーナーだからこそわかる燃費、不満、良いところを見てみよう。

現行型8代目 ゴルフⅧ(3A系) (2021年~/日本市場)

Golf VIII: 2021 –

フォルクスワーゲン・ゴルフは1974年の初代から世界累計3,000万台以上を誇るフォルクスワーゲンを代表する、いわゆる“Cセグメント”に属する小型乗用車。現行最新モデルは2021年に登場した8代目となるゴルフⅧ。世界的な電動化の波をうけて、ついにガソリンエンジンのみのパワートレインが姿を消し、「e-TSI」と呼ばれる48vのマイルドハイブリッド・システムが採用されたのが特徴。ただし、後に追加された走りのモデルであるGTIは依然としてガソリンエンジンのみを踏襲している。また、同時に追加されたクリーンディーゼル搭載のTDIに関しても、ハイブリッド仕様だけでなく、ディーゼルエンジンのみの仕様が用意されている。

2021年式 1.5e TSI R-Line「ゴルフが好きなら、買って損はないと思います」

ニックネーム: Issac11 年式・グレード: 2021年式 1.5e TSI R-Line 性別:男性(50代) 居住地域:京都府

ニックネーム: Issac11 年式・グレード: 2021年式 1.5e TSI R-Line 性別:男性(50代) 居住地域:京都府

排気量:1.5ℓトランスミッション:DCT

平均燃費:12km/ℓ(ほぼ街中、郊外だと最高20km/㍑)

長所:マイルドハイブリッドなので低速からの加速が良く、気筒休止システムがあるので燃費もよい。また、リヤがマルチリンクサスペンションなので走行安定性が高い。トラベルアシストにより、長距離移動の疲労が軽減され快適である。

短所:前のモデルに比べて50万円以上高くなった。また、ナビが新しくなり使いにくくなった。音声認識の認識率が悪く使い物にならない。48Vバッテリーの充電不具合で、ファームウェアのアップデートをしたら、減速時のシフトショックが大きくなり困っているのに、いつ対策されるのか分からない。

評価

外観:★★★★★ 外観は歴代ゴルフの中で、一番気に入っています。

室内:★★★☆☆ デジタルコックピットの煮詰めが悪く、タッチ画面が使いにくい。室内の質感は前のモデルより安っぽくなった。

走行性能:★★★★☆ 走行性能はほぼ満足。安定性も運動性も合格レベル。

燃費性能:★★★★☆ 郊外燃費は非常に良いが、街中燃費はそこそこである。

装備:★★★★☆ ACCは良いが、ナビが使いにくい。

満足度:★★★★☆ ほぼ満足だが、前のモデルに比べてだいぶ高くなった。

このクルマの購入を検討している人にひと言

ゴルフが好きなら、買って損はないと思います。ディーゼルがお勧めです」

■年式不明 TDI Active Advance 「ディーゼルモデルならではの経済性、熟成されたMQBプラットフォームによる安定した走りが最大の魅力」

ニックネーム: Q-taro 年式・グレード: 年式不明 TDI Active Advance 性別:男性(50代) 居住地域:東京都

ニックネーム: Q-taro 年式・グレード: 年式不明 TDI Active Advance 性別:男性(50代) 居住地域:東京都

排気量:2.0ℓトランスミッション:DCT

平均燃費:14.5km/ℓ(いまのところ郊外の一般道で短距離走行中心(20km/回))

長所:先代のゴルフ7 TSIハイラインからの乗り換えだが、ディーゼルモデルならではの経済性、熟成されたMQBプラットフォームによる安定した走りが最大の魅力であると感じる。加えて、運転支援機、特に予防安全に関する機能も大幅にアップデートされており安心感が高い。

短所:価格などからみた期待値と実力のバランスがいま一つである。ゴルフ7との比較においては、大幅なインフォテイメントや運転支援機能の強化と引き換えに内外装のクオリティが低下していると感じる。具体的には多くの方が指摘している内装のハードプラスティック部分が増えていることや、エアコンの通風口が下に下がりフェイスレベルの空調ができないことなどが顕著な例である。デザイン面でも端正な先代のデザインが好ましいと感じている。音振面では低級音(たとえばドアサッシュまわりからのきしみ、荒れた路面での過大なロードノイズ)が聞かれるなど、ややもすると先代に見劣りする部分が散見される。またDiscover Proの使い勝手の悪さや、マヌーバブレーキなど安全デバイスの過敏な反応などから、機能の煮詰めが甘いままリリースされているのではないかと不安になる。この点については今後の継続的なソフトウェアのアップデートが適用され、改善されていくことを強く望む。

評価

外観:★★★★☆ 先代のクリーンなデザインの方が望ましいと感じる。

室内:★★☆☆☆ 安っぽい。新味を出しすぎて実用性を犠牲にしている部分が散見される。

走行性能:★★★★☆

燃費性能:★★★★☆

装備:★★★★☆

満足度:★★★☆☆

このクルマの購入を検討している人にひと言

「ゴルフ2、6、7、8と乗り継いで来ました。2、6、7代目までは、多くのライバル達と比較して明確なアドバンテージがあり、それが車の乗り味に反映されていた印象です。8代目は残念なことに薄味になり、乗っていて“いいもの感”を味わえる機会がなくなってしまったように感じます。あくまで私見ですが、ゴルフのクオリティや走行性能の高さが際立っていたのは先代までなのではないかと思っています。是非、国内外数多くのCセグライバルたちと、十分に比較検討した上で購入をお考えいただくことをおすすめしたいと思います。あるいはもしゴルフをお求めになるなら、RやGTIなどの尖ったモデルを選択されるのも良いのではないでしょうか」

7代目 ゴルフⅦ(5G系)(2013-2021年/日本市場)

Golf VII: 2013 – 2021

ゴルフⅦの最大のトピックは、フォルクワーゲンが社運を賭けたと言っていいモジュラープラットフォーム「MQB」の採用だ。エンジンはゴルフⅥと同じく1.2ℓ/1.4ℓ/2.0ℓのガソリン直噴ターボが主力だが、フォルクワーゲン初のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルの「ゴルフGTE」や、電気自動車の「e-ゴルフ」もラインアップに加わっている。また、2017年5月のマイナーチェンジはかなり大がかりだったことから、これ以後のモデルを日本では「ゴルフ7.5」と称することもある。

■2016年式 GTI クラブスポーツ トラックエディション 「エンジンについては申し分無く、ハンドリングに関してはアンダーを感じる事が無い」

ニックネーム: ヤマケイ 年式・グレード: 2016年式 GTI クラブスポーツ トラックエディション 性別:男性(60歳~) 居住地域:大阪府

ニックネーム: ヤマケイ 年式・グレード: 2016年式 GTI クラブスポーツ トラックエディション 性別:男性(60歳~) 居住地域:大阪府

排気量:2.0ℓトランスミッション:DCT

平均燃費:9.0km/ℓ(市内への通勤が8割)

長所:エンジンについてはパワー、レスポンス、ピックアップ等申し分無く、ハンドリングに関してはFFにもかかわらずコーナー途中からのパワーオンでどんどんインに切れ込んで行くので、アンダーを感じる事が無い。またDCCを選択することでレギュラーのゴルフに遜色のない快適さが得られる。

短所:燃費が悪い。通常市内の走行で10Km/ℓを超える事は無い。長距離で高速道路を利用してやっとカタログ燃費程度。極低速や発進時等、DCTの特性やエンジンの低速トルクの無さまも相まって、信号発進で軽自動車やタクシーに負ける。また色々な制御が多く、車が勝手に制御する時には、余計なお世話と思ってしまう。

評価

外観:★★★★★

室内:★★★★☆

走行性能:★★★★★

燃費性能:★★★☆☆

装備:★★★☆☆

満足度:★★★★☆

このクルマの購入を検討している人にひと言

「クラブスポーツは4年に一度の限定販売ですが、トータル性能ではゴルフRの方が一枚も二枚も上手かも」

■2015年式 コンフォートライン 「ゴルフ7は後期型なら安全、快適装備が充実していて現行型と遜色ないと思います」

ニックネーム: 一人角力 年式・グレード:2015年式 コンフォートライン 性別:男性(50代) 居住地域:岡山県

ニックネーム: 一人角力 年式・グレード:2015年式 コンフォートライン 性別:男性(50代) 居住地域:岡山県

排気量:1.2ℓトランスミッション:DCT

平均燃費:11.8km/ℓ(市街地 郊外 9割 高速道路1割)

長所:フランス車2000ccセダンから乗り換えですが、トランクルームの広さ以外は劣る所は無く全ての点で満足度が高いです。ACCは特にブレーキを機械に任せるのは不安でしたが慣れれば私より数段スムーズで運伝が上手いので快適です。還暦の両親を後部座席に乗せるのですが広さ乗りやすさ快適さで、このクラス一番です。

短所:市街地の燃費が期待ほど良くなかったですが許容範囲で逆に高速道路の長距離移動では20km/ℓ以上も伸びて驚きました。短所は無いと思っていましたが、代車で最新のVW車に乗るとレーンキープアシストなどの安全装置は思ったほど不快では無く、むしろ安心感の方が強く、来年還暦なので今後の自動車選びを考え直しました。

評価

外観:★★★★☆ ライバル国産車より幅が広く実際より低く見えます。太いCピラーでゴルフとすぐ分かるデザインが好きです。

室内:★★★★☆ 全く色気のない内装です。飽きません。後部座席の広さで選ぶとライバルが少ないです。

走行性能:★★★★☆ 1200ccとは思えない動力性能で7速DCTは走り出すと超スムーズです。

燃費性能:★★★☆☆ 市街地の中心では思ったほどの燃費は期待できませんが高速長距離は優秀です。

装備:★★★☆☆ 私の年式グレードではレーンキープアシストやAndroid Autoが使えないのが残念です。

満足度:★★★★★ 自分の生活、乗り方、趣味に合っていて乗り換えの理由が見つからない。

このクルマの購入を検討している人にひと言

ゴルフ7は後期型なら安全、快適装備が充実していて現行型と遜色ないと思います。むしろ内装の質感が少し良くて、ドイツ車らしい機能的な物理スイッチ装備の最後のゴルフなのでお勧めです。外車中古車に不安がある人は少し高くても認定中古車がお勧めです。タイヤやバッテリー等の交換や補償を考えると決して高くないと思います」

2014年式 ハイライン 「輸入車は故障が多いと思う方も多いと思いますが、12万キロ乗っていて故障ゼロです」

ニックネーム:くるる 年式・グレード: 2014年式 ハイライン 性別:男性(50代) 居住地域:栃木県

ニックネーム:くるる 年式・グレード: 2014年式 ハイライン 性別:男性(50代) 居住地域:栃木県

排気量:1.4ℓトランスミッション:DCT

平均燃費:19km/ℓ(郊外へのドライブ7割、近所での買い物3割)

長所: DCC付きということもあり乗り心地は素晴らしい。世の中には前輪は良くても後輪のハーシュネスが悪いクルマが少なくないが、前輪と全く同じようにいなしていく。コーナーリング中の凹凸で進路が全く乱されないのは歴代ゴルフの美点と思う。燃費は郊外だけだと20を超えることも珍しくない。巡行に入るとすぐに2気筒モードになる。車内の細かいところの質感は最新の競合車と比べても勝っていると感じる。

短所:せっかくのブレーキホールドだが、発進時に注意してゆっくりアクセルを踏まないとショックが出やすい。アイドルストップと併用すると特に厳しい。DSGの特性上やむを得ないが、リバースに入れてから車が動き出すまで少しタイムラグがある。

評価

外観:★★★★★

室内:★★★★★

走行性能:★★★★★

燃費性能:★★★★★

装備:★★★☆☆

満足度:★★★★★

このクルマの購入を検討している人にひと言

「DSGの特性(構造はマニュアルミッションで発進時は半クラッチを使う)を理解している方なら誰にでも勧められる車です。輸入車というと故障が多いと思っている方も多いと思いますが、12万キロ乗っていて故障ゼロです」

6代目 ゴルフⅥ(5K系)(2009-2013年/日本市場)

Golf VI: 2008 – 2012

6代目ゴルフⅥがデビューしたのは、2008年のパリ・モーターショー。プラットフォームをゴルフⅤと同じPQ35としたからゴルフⅤと共通する部分も多い。デザインは、ワルター・デ・シルヴァ。エンジンは、1.2ℓと1.4ℓ直4直噴ターボを基本に、GTIとRの2.0ℓ直4直噴ターボをラインアップ。トランミッションは、湿式と乾式のDCTを用意していた。

■2011年式 コンフォートライン 「マニュアルトランスミッション車の所有経験があれば馴染み易い。AT限定免許の人には向かない車」

ニックネーム: KOJUS 年式・グレード: 2011年式 コンフォートライン 性別:男性(50代) 居住地域:鹿児島県

ニックネーム: KOJUS 年式・グレード: 2011年式 コンフォートライン 性別:男性(50代) 居住地域:鹿児島県

排気量:1.4ℓトランスミッション:DCT

平均燃費:16.8km/ℓ(地方県庁所在地の隣接市街地と二桁国道)

長所:速度管理が容易で止まる瞬間しかブレーキを使わない。ターボエンジンだがラグも無く非常に扱い易いエンジン特性。1000rpmを少し超えた回転域から充分なトルクが発生している為、普段使いで非常に扱い易い。シンプルなデザイン。

短所:乾式のDSG(DCT)は発進時のアクセル操作に非常に気を使う。勾配の急な道路や立体駐車場の通路での坂道発進には最も神経を使う。DSGのアキュムレータ破損により国道で立ち往生した事がある。無償修理にはなったがリコールが遅すぎた。

評価

外観:★★★★☆

室内:★★★★☆

走行性能:★★★★★

燃費性能:★★★★★

装備:★★☆☆☆

満足度:★★★★★

このクルマの購入を検討している人にひと言

「乾式DCTへの理解があれば良いクルマだと思う。マニュアルトランスミッション車の所有経験があれば馴染み易い。AT限定免許の人には向かない車」

■2011年式 コンフォートライン「走行性能、燃費は文句なし。DSGだけが心配」

ニックネーム: カズ 年式・グレード: 2011年式 コンフォートライン 性別:男性(40代) 居住地域:愛知県

ニックネーム: カズ 年式・グレード: 2011年式 コンフォートライン 性別:男性(40代) 居住地域:愛知県

排気量:1.4ℓトランスミッション:DCT

平均燃費:19km/ℓ(高速4割、郊外6割)

長所:高速走行で安定感があり、長距離乗っても疲れない。シートも良く、腰が痛くならないので長距離向きだと思います。燃費も良く、1タンク1000km以上走ります。乗り心地も良くコンフォートだと思います。16インチがいいのかも。ハンドルの質感が高い。

短所:ライトがハロゲンで夜道が暗いです。DSGの信頼性が低く、走行不能になったことがある。モデルが古いので運転支援が全くない。緊急事態ブレーキくらいはあったら良い。エアコンの設定がオートでは快適にならない。細かく温度変更が必要になる。

評価

外観:★★★★☆

室内:★★★★☆

走行性能:★★★★☆

燃費性能:★★★★★

装備:★★★☆☆

満足度:★★★★☆

このクルマの購入を検討している人にひと言

「走行性能、燃費は文句なし。DSGだけが心配」

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