改良型ゴーストの変更は、エクステリアはランプまわり中心、インテリアは小規模に
初代ゴーストは「ベビーロールス」として2009年に誕生。実際のサイズは、メルセデス・ベンツ「Sクラス」やBMW「7シリーズ」より長い全長だが、同ブランドでは最小のため、当時「ベビーロールス」と呼ばれたモデルだ。第2世代となる現行型は2020年に登場、実に11年ぶりにフルモデルチェンジとなった。
ミュンヘンのBMWテストセンター付近で捉えたプロトタイプは、フロントエンドがカモフラージュされているものの、完全に新設計されたヘッドライトが見てとれる。現在の四角いアウトラインはなくなり、グリルに向かって細くなるデザインに変更、他のロールスロイスモデルと差別化される。注目はLEDデイタイムランニングライトが、カリナン新型のようにL字にバンパーへ向かうデザインとなるかどうかだが、プロトタイプをみると薄っすらとカモフラージュがあるように見えることからその可能性はありそうだ。
下部バンパーも刷新されているようだ。水平のスリットが車幅を強調し、ナンバープレートの下の中央にあるADASセンサーの形状が変更、より洗練された運転支援機能が搭載されていると思われる。カリナンでは、イルミネーテッドグリルが初採用されたばかりだが、ゴーストはすでにオプションとして設定されており、改良新型では標準装備となる可能性もありそうだ。
後部では、LEDテールライトに注目だ。その形状は同じままだが、内部に2本の縦長のLEDストライプが見られ、スペクター風であることがわかる。
内装に大きな変更はないと思われるが、インフォテインメントシステムが最新バージョンになるほか、カリナンと同様に、フルデジタルドライバーディスプレイが、アナログインストルメントクラスターに取って代わると予想されている。
パワートレインは、最高出力570psを発揮する6.75リットルV12 はキャリーオーバーされるが、燃料消費量とCO2の両方を削減するためにいくつかの更新が行われるだろう。
ゴースト改良新型のワールドプレミアは、2024年内と予想される。