キャデラックが新型クロスオーバーEV「オプティック」を発表!キャデラックEVラインナップのエントリーレベルを担う

ゼネラルモーターズは5月29日、キャデラックの新型クロスオーバーEV「OPTIQ(オプティック)」を発表した。今秋後半に生産が始まり、ヨーロッパを含む10以上の地域で販売され、グローバルに展開される予定だ。

エクステリアもインテリアも先進ハイテク満載のクロスオーバーEV

「オプティック」は、競争力のある価格設定のラグジュアリーSUVとして「リリック」、「エスカレード IQ」、「セレスティック」、そして来年発表予定の「ヴィスティック」を含むキャデラックのEVラインアップに加わるモデルで、エントリーレベルを担う。

リリック
エスカレードIQ
セレスティック
セレスティック

このたびの発表に際し、グローバル・キャデラックのジョン・ロス副社長はこのように述べている。
「キャデラックは、常にアメリカンラグジュアリーを定義してきましたが、『オプティック』は、キャデラックの大胆な革新的精神が、EVの未来へと前進していることを示す一例です。過去5年間で、キャデラックは世界で約100万人の新規顧客をファミリーに迎え入れ、北米における若年層の購入比率は5%上昇しました。今後10年以内に全車電動化のポートフォリオを提供することを目指す私たちにとって、『オプティック』は、ラグジュリーEVを求めるお客様をキャデラックに惹きつける重要なゲートウェイとなるでしょう」

ボディサイズは全長4820×全幅2126(ドアミラー含む)×全高1644mmで、ホイールベースは2954mm。「リリック」より6インチ(152mm)短いホイールベースが、より俊敏なアーキテクチャーを実現している。

オプティックには、スポーツ感覚あふれる楽しいドライビングエクスペリエンスに貢献する2モーター全輪駆動システムを搭載。モーターは300ps/480Nmを発揮し、85kWhバッテリーにより、一充電で約483km(キャデラック推定値)の走行が可能だ。

走行モードは日常的な運転に使用する「ツアー」、ドライビングの強化とステアリング操作の向上を図る「スポーツ」、ホイールのスピンを防止する「スノー/アイス」、そしてブレーキ操作の応答性やステアリングフィールの向上などドライビングエクスペリエンスをパーソナライズする「マイモード」の4モードが設定されている。

デザインはスポーティで若々しい個性が与えられた。洗練されたサーフェスとテクノロジーをシームレスに融合させたシルエットは、ファストバックスタイルの視覚的な軽快さと、キャデラック特有のクロスオーバーEVのスタイリングを見事に調和させている。大胆なプロポーションのホイールとタイヤは、オプティックのアスレチックなキャラクターとサイズ感を強調している。

フロントマスクにはブラック・クリスタル・グリルが特徴的。キャデラックのバーティカル・シグネチャーデザインが用いられ、グリル内にはレーザーエッチングされたパターンが施され、さりげないハイテク感を演出している。

リヤクォーターパネルのウィンドウデザインは、キャデラック初の特有のパターンを施した音響ラミネートガラスを採用。このグラフィックパターンは「オプティック」の随所に見られ、モンドリアンの紋章と調和して、キャデラックのクラシックなスタイリングを彷彿とさせる。

キャビン内はハイテクで快適、そしてつながりを感じられるようにデザイン。広々としたラグジュアリーな車内は、快適な空間に仕上げられている。キャデラックのラグジュアリーに独自の解釈を加えた「オプティック」のインテリアには、イルミネーションや装飾が施され、直感的に操作できる車載テクノロジー機能が搭載されている。

キャデラック・デザイン担当エグゼクティブ・ディレクターのブライアン・ネスビット氏は「『オプティック』の大胆なデザインは、キャデラックのラグジュアリースタンダードを生かしつつ、若々しくスポーティで革新的です。表現力豊かなディテール、統合されたテクノロジー、居心地の良いインテリアは、ドライバーに真の没入感をもたらします」と述べている。

インパネには33インチのワイドなLEDディスプレイを採用。解像度は9Kで、10億色以上を投影できる。インフォテイメントではGoogleマップやGoolgeアシスタントが搭載された。また、19スピーカーのAKGオーディオシステムとドルビー・アトモスを標準装備している点も特色だ。

運転支援機能としてはアダプティブ・クルーズ・コントロールのほか、ブラインド・ゾーン・ステアリング・アシスト、エンハンスト・オート・パーキング、フォワード・コリジョン・アラートなどが採用された。

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