—予選総合43位、クラス1位でしたがマシンやチームの状況は?
辰己英治総監督(以降辰己):Q1もQ2も天候を含めてなかなか苦戦でした。Q1が終わったあとにエンジンに少し問題が見つかって念のためエンジン交換をしました。交換も無事に終わりQ2の終わりに走ることができ、かなりいけそうな状態に戻りました。
Q2は走り出しはドライコンディションで「これは行けるぞ!」という雰囲気でした。カルロ・ヴァンダム選手も8分50秒を絶対に切るぞという気持ちでコースに出ていったんですが、3~4km地点くらいで雨が降ってきてしまいました。これでアタックは終わりかなと思いましたが、逆にカルロはそこからの走りがすごかった。こっちがオンボードを見ていて怖くなるくらいのアタックでしたよ。おそらく、Q1でティム・シュリック選手が出していたタイムを意地でも超えたかったんじゃないかと思います。それでも、あのコンディションで8分53秒は驚きました。
決勝はもうガンガンいきたい気持ちではあるんですが、コロナの期間に参戦できていなかったり、2022年と2023年は結果が出ていないんですよ。ファンのみなさんのためにも、今年は必ず結果を出したい。周りには若干危ないクルマもいるので、ある程度の守りも必要かなと思っています。
ー天候がいかにもニュルらしく、コロコロ変わる週末ですね
辰己:ウェットでの走りは非常に良いです。ドライバーはウェットのほうが乗りやすいように見えるほどです。予選ではエコモードのテストもやりましたが、タイムは悪くない。クルマはまあまあいけることがわかったので、確実な走りを心がけ、絶対に完走して「優勝しました!」という結果をファンに届けたいですね。
—タイムでみるとGT3マシンとGT4マシンのちょうど間にいますが、結果的にどれくらいのポジションを狙えそうですか?
辰己:絶対的な速さはGT3勢には勝てないのですが、マシンを壊さずに24時間をきっちり走ること、そしてレースの戦略やトラブルの対応をきっちりと行なって、最終的に全体の20番あたりに入っていたいですね。
日本から、そして多くのドイツのスバル/STIファンの声援を受け、いよいよこのあと現地時間16:00にニュルブルクリンク24時間レースがスタートする。
(写真&レポート:渡辺文緒)