ボルボの新型フラッグシップSUV「EX90」が米国チャールストン工場で生産開始。米国では今年後半から顧客に納車

ボルボ・カーズはこのほど、2022年11月に発表した新型フラッグシップSUV「EX90」の生産を、米国サウスカロライナ州チャールストン郊外にある工場で開始したことを発表した。顧客へは今年後半から納車される予定だ。

次世代セーフティ技術と幅広いセンサー群からのソフトウェアにより、史上最も安全なボルボ車として誕生

チャールストン工場をラインオフするEX90の第1号車は、デニム・ブルーにペイントされた個体で、今年後半に米国の顧客に届けられる予定。

ボルボ・カーズのジム・ローワンCEOはこのように述べている。
「EVのボルボEX90は、ボルボにとって安全性、サステナビリティ、人間中心のテクノロジーの面でまさに新時代の幕開けとなる1台です。EX90は、米国で生産され、サウスカロライナ州や米国市場に対する私たちの長期的なコミットメントを表しています」

ボルボの米国初の製造工場は、2018年夏に米国で最も歴史と由緒ある都市のひとつであるチャールストン郊外にオープンした。現在、チャールストン工場ではEX90とS60(ミドルセダン)を生産しており、年間最大15万台の生産能力を有している。

近年、同社はこの施設に大規模な投資を行ってきた。車体工場と塗装工場は大幅に刷新・拡張され、工場には最新のバッテリーパック生産ラインも導入された。これらの投資もあり、米国における生産施設はこれから始まる新たな時代に向けて準備万端だと同社。これは、サウスカロライナ州および米国へのボルボの長期的なコミットメントを反映している。ボルボは米国で約70年前から事業を展開しており、47州に281のディーラーを擁しており、強力なネットワークを築いてきた。

EX90は、ボルボの次世代EVテクノロジーをベースとしており、最大600kmの航続距離を実現。EX90は次世代のパッシブおよびアクティブセーフティ技術と幅広いセンサー群から情報を得たソフトウェアによって、これまでで最も安全なボルボ車となるよう設計されている。

スカンジナビアンデザインの原則に根ざしたEX90は安全性、効率、美しさを最適化したモダンなプロポーションを提供する。キャビンは7人乗りで、多用途性、快適性を備えている。

EX90には強力なコアシステムが搭載されており、常に接続状態を維持し、ソフトウェアアップデートによって時間の経過とともに進化する。これらのアップデートは、AIやリアルタイムに収集したデータに基づいて、ボルボのソフトウェアエンジニアによって提供される。EX90は同社のグローバルなエンジニアリング能力の証であり、自動車業界で進んでいるテクノロジーシフトにおけるリーダーとしての地位を明確にするものだと、ボルボはアピールしている。

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部