ケータハムファンは新施設のファクトリーツアーを予約することができるほか、
イベントや車両の引き渡しなど、さまざまな顧客体験が提供される
5万4000スクエアフィート(約5017㎡)の広さを持つ最新鋭の新社屋は、ダートフォードXと呼ばれる9エーカー(約3万6400㎡)の新しい工業団地開発エリアに位置しており、ケータハム車の生産、エンジニアリング、モータースポーツ、コマーシャルチームの拠点となる。今回、日本最大級のディーラーグループであるVTホールディングス(※)が数百万ポンドを投資したことで、ケータハムの生産能力は50%向上し、年間750台を生産できるようになった。
※ケータハム・カーズの日本における正規輸入代理店を務める「エスシーアイ」を傘下に収めている
9カ月にわたる改修工事を経て、新社屋には最新の塗装ブース、エンジン工場、部品倉庫、33の個別作業ベイが設置され、ここで1人1台のセブンの組み立てを担当する。床面積とレイアウトの拡大により、より合理的かつ効率的な事業運営が可能になった。ケータハムファンは新施設のファクトリーツアーを予約することができるほか、イベントや車両の引き渡しなど、さまざまな顧客体験が提供される予定だ。
VTホールディングスの高橋一穂CEOは次のように述べている。
「ケータハム新工場の操業開始を発表できることを嬉しく思います。この近代的な施設は、英国を代表するスポーツカーブランドであるケータハムに対するVTホールディングスの揺るぎない献身と支援を示すものです。この新拠点から、ますます高品質になった車両を世界中のお客様にお届けすることに誇りを持っていきます」
そして、ケータハムのボブ・レイシュリーCEOは、このように述べている。
「新しいグローバル本社への移転は、私たちのブランドの歴史において重要な瞬間であり、ビジネスとセブンの未来にとって変革的なものとなるでしょう。
生産能力が50%向上するだけでなく、50年の歴史の中で初めて、生産、エンジニアリング、モータースポーツ、コマーシャルの各チームがひとつ屋根の下に集結することになります。これにより、私たちのビジネスはより効率的で合理化されたものになるでしょう。
ケータハムのファンや顧客は、私たちのクルマが組み立てられているところを直接見ることもできます。非常に印象的な近代的施設で、彼らが圧倒されることは間違いないでしょう。私もそうだし、スタッフもこのような世界クラスの施設で仕事ができることに興奮しています」
ケータハムは、1973年にサリー州ケータハムで自動車製造を開始して以来、イングランド南東部を本拠地としている。1987年、生産拠点はダートフォードのケネット・ロードに移され、2024年までここで車両の組み立てが行われてきた。昨年のブランド創立50周年に続き、新しいグローバル本社でケータハムは新たな歴史を刻み始める。