史上3代目のハイパフォーマンスワゴン
5シリーズのハードコア「M5」の起源は、「E28」ボディの5シリーズをベースとした1984年のモデルに遡る。そのうちツーリングは「E34」(1992年から1995年に生産)と「E61」(2007年から2010年に生産)の2モデルだけで、最新の第5世代をベースにしたM5ツーリング新型は史上3台目となる。
新型の主な特徴の1つは、拡大されたホイールアーチだ。しかも新世代M5では、先代のようにフロントアーチだけでなく、リアアーチも拡大され、その中にはフロントに巨大な20インチのアロイホイール、リアに21インチのホイールが収納される。フロントエンドでは、水平バーを備えた新しいラジエーターグリルが取り付けられ、エッジ(少なくともオプションの1つ)はマットシルバーで縁取られる。バンパーは台形の大きなエアインテークと、中央の垂直クロスバー、そしてエッジに沿った細い垂直エアダクトを備えるなど、かなり攻撃的デザインとなるだろう。
リアセクションでは、一対のインテークを備えた巨大なバンパーを装備、その中にアグレッシブなディフューザーと円形のクワッドエキゾーストパイプがインストールされる。
最大の注目であるパワートレインは、「XM ラベル」を反映した4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンと、29.5kWhリチウムイオンバッテリーパック、デュアルモーターを搭載。8速オートマチックトランスミッションと組み合わされ、最高出力は748ps、最大トルク1,000Nmと噂されている。
M5ツーリング新型のワールドプレミアは迫っているが、2025年以降の日本市場導入も期待したい。