ダチアはルノーが過去25年かけて主要企業に育て上げた、欧州でも屈指の低価格ブランドだ。
2021年には「ダスター」の兄貴分として「Bigsterコンセプト」を発表。その市販型となるのがこのプロトタイプだ。量産モデルでは、ダスターから同じプラットフォームの拡張版に乗り、3列7人乗り構成と標準5人乗りバージョンの両方で提供される。
プロトタイプは、ヘッドライトとグリルのデザイン、四角いフェンダー開口部、後部クォーターの筋肉質な形状、Cピラーヘ向かうウエストラインのキックアップデザインなどをダスター2024と共有しつつ、コンセプトモデルから多くを継承している。
量産型はダスターの大型バージョンとなり、より広い室内幅を提供するためにスケールアップ。より大きなホイールベースとリヤオーバーハングにより、後部に3列目のシートがオプションで追加される。
パワートレインに関しては、最高出力130psを発揮する48Vマイルドハイブリッド、最高出力130psを発揮する1.2L直列3気筒ターボチャレンジャーエンジン、最高出力140psを発揮する1.6Lプラグインハイブリッドなどがラインナップされる。
キャビン内だが、ベースグレードにはタッチスクリーンを提供しない可能性があるが、この価格帯の購入者はタッチスクリーンを必要としないことも多いため問題はないだろう。
注目の価格だが、2万4千ドル(約377万円)と欧州でCセグメントのライバル車よりも数倍安いが、これまでに販売されたダチアの中で最も高価なものになると予想されており、ダチアの新たなブランド路線が見えてきたようだ。